朝の冷え込みもなくなり、季節の移ろいを感じます。
外に出てびっくり、辺り一面、濃い霧に覆われています。日ごろ、「濃霧注意報」が出ても、これほどの霧はありません…。
画像、辺り一面、霧に覆われています。
アメダス、最低気温は4.9度(4時)、予想最高気温は15度、日差しは無くも気温は上がりそうです。
門扉のわき、「アオキ(青木)」の実が赤く熟しました。
今年は、ずいぶん遅れました。早ければ、年末にも赤くなるのに…。
せいぜい、野鳥にねらわれないようにしないと…。
霧が小雨に変わりました。
しばらく前に開花した「ピンクネコヤナギ」の花穂・雄花が雨に、ぐっしょり濡れています。
4日前の23日、開花した様子です。
さらに近寄って観ると、花のつくりがよく分かります。
ピンクネコヤナギがピンクに見えるわけ…、それは、雄しべの葯(花粉袋)の赤い表面が透けて見えるからです。
花粉袋が開くと、中から黄色の花粉が溢れ出すというわけです。
文・写真 赤田秀子 『イーハトーブ・ガーデン』ー宮沢賢治が愛した樹木や草花
ネコヤナギ(猫柳)が、その表紙を飾っています。
童話「おきなぐさ」の一部を引用・紹介します。
私どもの方でねこやなぎの花芽をべむべろと云ひますがそのべむべろが何のことかわかったやうなわからないやうな気がするのと全くおなじです。
とにかくべむべろといふ語のひゞきの中にあの柳の花芽の銀びらうどのこゝろもち、なめらかな春のはじめの光の具合が実にはっきり出てゐるやうに…
3月のFm放送日、壷形の白い花「アセビ(馬酔木)」を話しました。
(1)ツツジ科、常緑低木(亜高木0
(2)枝葉に有毒な成分 アセボトキシ 神経毒
馬が食べると、毒に酔って足が萎えるから…
CD曲;「早春賦」(ポーチェ・アンジェリカ)
(3)賢治作品に数多く登場 奈良公園での歌、ポランの広場
水仙月の四日:
「アンドロメダ、/あぜみの花がもう咲くぞ/
おまへのラムプのアルコホル、しゅうしゅと噴かせ。/
谷川雁によれば、「あぜみ」の英語名が、Japanese andromeda であることをふまえ た表現だと言う。
アルコールランプとの結びつきは、あぜみの花の形がそれに似ているためだが、アンドロメダ座大星雲をその炎に見立てたものである。
(4)『万葉集』に、馬酔木の歌が10首。うち3首が庭園で詠まれた歌
「池水に影さへ見えて咲き匂ふ馬酔木 の花を袖に扱き入れな」(大伴家持)
万葉時代の繁栄の象徴 「馬酔木なす」は、栄えにかかる枕詞
「馬酔木なす栄えし君が掘りし井の石井の水は飲めど飽かぬかも」(作者不詳)
「あぜみ(馬酔木)」は、前述の『イーハトーブ・ガーデン』にも掲載されています。
大型ショッピングモールの駐車場・植え込みの「アセビ(馬酔木)」、もうすぐ花開きそうです。
今日の雨は、午前中、8時から9時に1.5ミリほどで上がりました。
午後は北西の風が吹いて、体感温度は上がりませんでした。
アメダス、最高気温は11.4度(16時)、予想ほどには上がりませんでした。