春を待つ、「ひろば・賢治ガーデン」の草木。

綻び始めた「マンサク(満作・万作)」

小雨がそぼ降る朝、春のような暖かさです。
アメダス、最低気温は0.8度(2:30)、プラスの気温、日中はさらに気温が上がる予報です。
雨量は、0.5ミリ(5:00)を記録しました。
読売新聞・長野版に、「帰還の歌 油井さん返歌」 歌会始入選小松さんへ
昨日の信濃毎日新聞・夕刊に、「信州の引力 油井さん返歌

油井さんの返歌の写真パネル、宇宙から見た日本列島中央部・油井さんの出身地・長野県川上村も写っています。
 小松さんの短歌は、「宇宙より帰る人待つ広野には引力といふ地球のちから」。2015年12月、中央アジアカザフスタンに降り立った油井さんの姿をテレビで見て、感動を表現した。
 油井さんは、小松さんの作品の「広野」「引力」「ちから」も入れながら、帰還の喜びや、支えてくれた人々への感謝の気持ちを短歌に込めている。〜(中略)
 歌会始の後、油井さんは「帰還した時、引力は強く私を抱きしめてくれました。その時のことを歌にしていただき本当に光栄です!」とツイッターに書き込んでいた。それを知った伊那市教育委員会が、宇宙航空研究開発機構JAXA)を通して油井さんにメッセージを依頼したところ、今月10日に返歌が届いたという。
 パネルには、油井亀美也さんの返歌と直筆サインが添えられています。
 広野にて感じるちから引力と皆の想いが優しく強く
 なお、高遠町の信州高遠美術館で、高遠高校生が二人の作品を「書」で披露したとのことです。
 佐久市の市民交流ひろばには、ニュートンのリンゴ」の木が植えられています。
 ひろばを訪れる皆さんにも、「引力」を読んだお二人の短歌を紹介したいと思います。

午後には 強い風、西南西の風6.3m(13:10)吹きました。
Fm放送の前に、「ひろば・賢治ガーデン」の草木の様子を観察しました。
「マンサク(満作・万作)」の花が、ぼつぼつ開き始めていました。
今日の暖かさで、一気に開きそうな気配です。

2月のFm放送「草木は友だち」第163回。
春を待つ「ひろば・賢治ガーデン」の草木
(1)「冬芽」、「蕾」 倉嶋 厚:『花の季節ノート』参照
◯受験花 ジンチョウゲ沈丁花
「図書館の前に沈丁咲くころは恋も受験も苦しかりきに」
これは東京・三田の慶應義塾の図書館わきの丘にある歌碑に刻まれている吉野秀雄の歌です。

◯冬の芽 〜休眠状態で厳しい冬を越しました。
いま、暖かい日を浴びて内部で生命の活動が始まったのです。
木の芽の“張る(春)”季節です。
「木の葉落つるも、まづ落ちてめぐむにあらず、下よりきざしつはるに堪えずして、落つるなり」徒然草
雪が降る頃の「にわとこ」宮沢賢治:「銀河鉄道の夜
雪の降る朝にみんなと手をつないでぐるぐるにわとこのやぶをまわってあそんでいるだろうかと考えたり

 CD曲:「早春賦」(ポーチェ・アンジェリカ)

(2)葉柄が落ちた痕・「葉痕」 『草であそぼう花であそぼう』(秋冬編)

 植物が落葉したとき、茎の表面に残された傷跡のことです。
 オニグルミの葉痕が、羊や猿の顔のように見えて、人気があります。
 賢治ガーデンでは、アジサイ、サンショウ、ネムノキ、アフチ(センダン)、ホオノキ、トチなどで見られます。

「ほおの木の芽」宮沢賢治:「雪渡り
〜そして三人は踊りながらだんだん林の中にはいって行きました。
赤い封蝋細工のほおの木の芽が、風に吹かれてピッカリピッカリと光り〜


『賢治童話ビジュアル事典』(佐久市立図書館所蔵)より

アメダス、最高気温は17.1度(13:50)、異常な高温を記録しました。
今夜から、また冬型気圧配置に…、お天気が目まぐるしく変わります。