県内各地で盛んな、「花桃まつり」

紅色・八重咲きの「ハナモモ(花桃)」

今朝はスッキリ晴れました。
浅間山」は黒々と夏色に、山裾を帯状に白い雲が…。
アメダス、最低気温は7.5度(5:13)、風が強い予報です。
4月がまだ数日あるのに、ソメイヨシノ桜」が早くも葉桜に…。
遅咲きの「サトザクラ(里桜)」、今が見頃になっています。
佐久平交流センター」裏・北陸新幹線高架下の植え込みの「サトザクラ(里桜)」です。

近寄って観ると、雌しべの葉化現象・先祖返りが認められます。
皆さんにも、是非観てほしい現象ですから…。
今日は、4月のFm放送日・「ハナモモ(花桃)」について話します。
花を楽しむモモ(桃)が、「ハナモモ(花桃)」
(1)花木・「モモ(桃)」、園芸品種の総称
弥生時代の遺跡で、モモの核(種子)が出土されている。
栽培の始まりは遅く、江戸時代に入ってから…。
「ひな祭り」が、現在も「桃の節句」と呼ばれるのは、旧暦・三月三日が、桃の花の季節だからです。
ハナモモの代表的品種・「矢口」、ひな祭り切り花、開花を促成して出回る。
咲分けの「源平枝垂れ」は、庭木として人気があるようで、多く見かけます。
上田市武石・「花モモの里」阿智・月川温泉「花桃の里」、佐久穂町の群生地などが有名で、新聞やテレビで報道されます。
佐久市民新聞に、桃源院の「ハナ桃まつり」境内に100本 29日から
(2)果実からの実生・「花モモ」が、開花



 上ノ城公会・駐車場わきに、咲分けの「花モモ」があります。近くにお住まいの梅沢喜四郎さんが植えたものです。
 そのルーツは20年ほど前に、初午・露店で求めた「鉢花」を育てた木の実生だそうです。
 「実生の苗木」をいただいて、「賢治ガーデン」にも植えました。
CD曲:童謡「春よこい」(森の木児童合唱団)
(3)モモには霊力が宿る?
古くから中国では、モモには邪気を払う力があると信じられてきました。
その影響を受けてか『古事記』にモモの霊力についての記述があります。
(略)
◯『桃太郎』伝説:モモから生まれた桃太郎が、鬼ヶ島へ鬼退治に…。
◯『西遊記』:不老長寿がかなうといわれるモモの果樹園。
(4)『万葉集』に七首 「毛桃」と詠われた歌が三首
春の苑 くれなゐ匂ふ 桃の花 下照る道に 出で立つ少女(おとめ) 大伴家持
歌の情趣にはどこか大陸風の面影が漂っている。また、この歌を口ずさんでいると、薬師寺吉祥天女像や高松塚古墳の女性群像が浮かんでくるのも、一首に美麗な絵画風の気分が流れているためだろう。
以上のような解説があります。
 大和の 室生の毛桃 本繁く 言ひてしものを 成らずは止まじ
(訳):歌は恋の成就をたとえて、「大和の室生の毛桃の幹が茂っているいるように、ねんごろに言葉をかけたのだから、きっと実が成らずじまいということはないでしょう。」
(5)季語「桃の花」(晩春)
ふだん着でふだんの心桃の花 (細見綾子)
NHKラジオ深夜便「誕生日の花」
ふだん着で平静な心地でいる時間、その心を花に例えるなら、ウメでもサクラでもなく親しみのあるモモの花に違いない。
花言葉:気立ての良さ
故郷はいとこの多し桃の花 正岡子規

◎「桃の花」を活けて、子どもの健やかな成長を祈りましょう。
花屋さんで、八重咲き「照手紅」を求めました。
「照手姫」に因んで名付けられた、紅色八重咲き品種です。
茨城県」辺りで、品種改良された園芸種と考えられます。
昨日、佐久市立中央図書館の植え込みで観た「花モモ」が、この品種と同じように見えました。

帰路に、ホームセンターに寄り、「サンパチェンス」「ナスタチューム」のポット苗、培養土、水性ペイントなどを求めました。
いよいよ好季節、庭いじり・園芸作業が本格的になります。
アメダス、最高気温は21.1度(15:13)でした。
今夜、弥生十一日のお月さまは、朧に霞んで見えました。
明日は、晴れるが雲が多そうです。