「佐久の季節便り」、Fmさくだいら・「草木は友だち」で「枸橘(からたち)」を話しました。

3時に目覚め、ラジオを点けると、「山のロザリア」…。

そう、作詞家・「丘灯至夫(おかとしお)」の歌番組です。

「高校3年生」からあと、朝ドラ・「エール」を思い出しながら、終わりまで聞いてしまいました。

朝、置きたら7時過ぎ、窓を開けれと、辺りを朝日が照らし始めました。

浅間山は、雪雲の下で白銀に覆われていました。

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朝の東京は6度、今までの最低気温とか…。

アメダス、最低気温は1.8度(0:30)、雲がありますが、次第に晴れる予報です。

昨夜の「二十日月」」は、残念ながら、雲に隠れてしまいました。

昨夜、東の空に昇った「二十日のお月さま」です。(21:54)

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宮沢賢治の作品に、「二十日の月」は、よく登場します。

お気に入りのわけは…?単に、月の出時刻や、月の形だけでは無いようです。

昨日、借りた宮沢賢治 ハンドブック』(天沢退二郎編)

「月」(鈴木健司から一部引用します。

 さて、このように書くと、賢治の<月>は、崇高な祈りの対象としてのみ存在したと思われるかもしれないが、ことはそれほど単純ではない。「烏の北斗七星」を思い出してほしい。夜空に亀裂がはいり、その裂け目から長い腕がぶら下がってくる場面がある。そのため烏たちは大変な騒ぎになるのだが、その直後<いや、ちがいました。/そうじゃありません。/月が出たのです。青いひしげた二十日の月が、東の山から泣いて登ってきたのです>と賢治は書いている。よく考えるとこれは実に不思議なことで、月の出と空の裂け目から長い腕がぶら下がってくることとが、どうして勘違いされねばならなかったのか、以下少しく考察してみたい。

 これは私見にすぎないが、賢治には上がり間際の<月>に対して何かしら不安を抱く傾向があり、空の裂け目とはその不安が形象化されたものと考えられないだろうか。「赤い歪形」と題された詩がある。「林学生」の先駆形をなすもので、まさに、不吉な<月>の暗喩であった。(以下略)

この解説から、賢治の感覚の凄さを思わずにはいられません。

 

今日の、Fm放送のために、改めで、岩村田城址の「枸橘(からたち)」の様子を、観に行きました。

落葉樹のとおり、すっかり葉を落とし、青い針のとげ」「金のたま」1個だけが…。

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岩村田城址に残る、薬草たち(樹木)

(1)「枸橘(からたち)」、ミカン科落葉低木

中国原産。唐橘(からたちばな)の略称です。

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城の土手に植えられたわけは、鋭い棘によって外敵の侵入を防ぐためと考えられます。

鋭い棘のある「皀莢(さいかち)」と同様に…。

CD曲:「からたちの花」北原白秋 作詞 山田耕筰 作曲

白い花 青い針のとげ 畑の垣根 金のたま

 

(2)生薬名:枳穀(きこく) 『佐久の薬草』参照

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◯ 薬効:健胃 利尿 去痰 

◯ 健胃剤としての薬用酒:乾燥したものを焼酎に漬け込むが、苦味を利用するので、砂糖を用いない。

◯ カラタチ湯:果実や葉を浴用とする。冷え性 筋肉痛 腰痛

◎ ミカン科植物なので、接木の台木 アゲハチョウの食草 興味深い樹木です。

 

アメダス、最高気温は12.8度(11:44)、最大風速は、西南西の風6.1メートル)(12:40)

一日中、冷たい風が吹き荒れました。