3時に氷点下10.8度。午後1時、やっと0.2度になりました。

yatsugatake2006-01-24

朝日が差しても空気は冷たく、イチョウの木に野鳥の姿が見えません。
歩いて行くと、ヒバの木の茂みの中から「ピョ、ピョ、ピーヨ、ピョルル…」と、弱く、くぐもり、やっと聴き取れます。何とも形容のしようのない鳴き声が耳に入りました。どうも、ツグミの会話のようです。例の「ぐぜり」なのかな?姿が見えない上に、高音部の聴き取り苦手な覚束ない聴力ではどうしようもありません。
「キュルル…」と別の鳴き声、こちらはカワラヒワのようです。しばらくすると、目の前を、白っぽい鳥が横切りました。何だろう?イチョウの木の枝を飛びわたるのは、シジュウカラでした。そしてまた、ヒバの茂みに隠れました。
ヒバの木の茂みは、どうも小鳥たちの格好の塒(ねぐら)のようです。今までずっと、ウォッチングをしていたのに、そのことに気付いたのは今朝が初めてでした。
画像は、続いて姿を見せた1羽のカワラヒワです。黄色の体が朝日に輝いています。細い枝先に止まって、さかんに首をくるくると回しています。野鳥の言動?の意味は分かりません。朝の情報収集役を、仲間のために代表を買って出ているように見えました。


今日は、旧暦十二月二十五日。下弦を過ぎたお月様は一層儚げに、うす白く寒空に浮かんでいます。
読んでいた『流行歌(はやりうた)西條八十物語』、「越後獅子の唄」の歌詞が、頭を過ぎりました。
〜撥でぶたれて 空見上げれば 泣いているよな 昼の月〜
11時前には、山の端の雲に吸い込まれてしまいました。