冬型の気圧配置、小雪がちらちらしました。

この時期になると、スーパーマーケットに並ぶ蜜柑の仲間が様変わりしてきます。
主流の「温州(うんしゅう)みかん」に変わって、いよかん伊予柑)はじめ、ぽんかん、はっさく(八朔)など、「晩柑(ばんかん)」と呼ばれる蜜柑の仲間が類です。
子どもの頃は、殆んど見かけなかった柑橘類が、簡単に買えるようになって嬉しいことです。蜜柑の仲間は、多種多様…林檎の比ではないように思います。
子どもの頃は、「冬みかん」と「夏みかん}しか知りませんでした。高校の修学旅行で、志摩半島に向かう近鉄電車の車窓からちらっと見えた、「夏みかん」が生った木…今でも、目蓋に残っています。
昨年の今頃、スペインを訪れ、コルドバ「メスキータ・オレンジの中庭」や、グラナダの街、「アルハンブラ宮殿」で見た「オレンジの木」が印象的です。
街路樹にも、たくさん植えられていました。


実の色、赤味が濃い感じがします。
美味しそうなので、食べられるかどうか尋ねたら、酸っぱくて食べられない、マーマレードなどの加工にまわすようです。
バレンシアオレンジという名のオレンジを耳にしたことがあります。
スペインに、バレンシア地方があります。てっきり、バレンシア原産種ではないかと、思いました。
しかし、調べてみたら早合点でした。
アメリカのカリフォルニア産でした。
どうも、色や形が、スペイン産のオレンジに似ているから…名付けられた?真偽の程は、よく分かりません。
バレンシアオレンジをよく観て、味わってみたいと思っています。
では、コルドバグラナダの街のオレンジは何?
辞書「ブリタニカ」の、「橙(だいだい)」の英名に、sour orange があり、「サワーオレンジ」というオレンジの仲間を知りました。
〜日本には古く中国から伝来し、スペインと並んで世界の主要産地となっている。〜いわゆる酸橙類の代表で果肉は酸味が強く苦味もある。日本では昔から正月の飾り物に用い、だいだい湯をつくって飲む。また、欧米では果実からマーマレードをつくる。〜と、興味深い解説がありました。
「橙(だいだい)」の実物を観て、味わってみたいものです。