さわやかな秋晴れ、「紅・黄葉」が進みます。

「カツラ」の紅・黄葉(20.10.8

今朝6時、気温は10.6度。これで、平年並みでしょうか?
連日一桁台の気温も、もうすぐです。
身の回りの「紅・黄葉」が、日一日と目に見えて進んでいます。
昨日、駒場公園の「カツラ(桂)」並木の紅・黄葉が見ごろでした。
「カツラ」の葉は、普通は黄色に変わるのですが、この木は珍しく紅色がかっています。
近寄って撮りました。

「桂」は、中国では、月中にある想像上の樹。転じて、「月」とされています。黄葉することと関係があるのでしょうか?
山の谷川沿いに、黄葉している桂の大木に出会ったら…、まさに、「月」を思わせます。
カツラの木の根元に、落ち葉がたまっています。近づくと、ほのかに、甘い香りが漂ってきます。
砂糖を焦がしたような…、キャラメルの香りのような…。
懐かしくて、しばらく佇んでいました。
葉から、「抹香」を作るということが、よく分かります。そして、「かつら」の語源が「香出(かづ)」の説も…。

「カツラの落ち葉」を集めてビニール袋に詰めて、車の助手席に置きました。
ドアを開けると、あの甘い香りが漂います。

今日は、旧暦、九月十一日です。
夕刻前に、白い月が東の空に昇りました。
暗くなって、中空に、黄色のお月様が輝きました。(18:03)
宮沢賢治の童話「オツベルと象」から、一節…。
 〜ある晩、象は象小屋で、ふらふら倒れて地べたに座り、藁もたべずに、十一日の月を見て、「もう、さやうなら、サンタマリア。」と斯う言った。〜