「寒露」、「雁来紅(がんらいこう)」が見ごろです。

「ガンライコウ(雁来紅)」(20.1

二十四節気の「寒露、(10.8〜10.22)です。
文字どおり、そろそろ、霜降が心配になる頃です。4度が、霜降の目安だそうです。
今朝は5時の気温が13.7度で、もうしばらくは安心です。
読売新聞、「寒露二十四節気)」の解説を引用します。
秋の深まりとともに、冷たくなった露は今にも凍りつきそう。雁などの冬鳥が北方から渡って来始め、菊の花が盛りを迎える季節。
画像は、ご存知「葉鶏頭」ですが、漢名が「雁来紅」なのです。
辞書に、「秋、雁の来る頃、紅色になるからいう」とあります。

「賢治を読む会」10月例会。前回で、「風の又三郎」を読み終えました。
そのまとめとして、今日は昭和15年の日活映画ビデオ「風の又三郎を、視聴しました。
〜印象的な主題歌「ドードドの歌」、〜背景として描かれるのは、現代では失われつつある古き良き日本の自然、郷愁を誘うその情景は、制作から五十年以上を経た今、現実世界に内包する神秘性を感じさせる。
一同、ケースの解説文どおりの感動を覚えた様子でした。

今日の例会、植物標本の紹介のために、会員(上田市)が持参しました。
見事な「ミツバアケビ三つ葉あけび)」の実です。
子どもの頃は、「もちあけび」と称して、普通種の「五葉あけび」とは区別していました。
お餅の名のとおり、大型でねっとりとした甘味は、「あけびの王様」の風格があります。家の棚で栽培しているそうで、これは、まさに果物です。
肉厚の皮の部分も、炒めものにするとほろ苦くて美味しいです。
会が終わり外に出ると、玄関わきに、賢治ゆかりの「ギンドロ」が、秋風に揺れていました。
葉の一部が「黄葉」に、変わり始めています。


旧暦、「九月十日」のお月様は、雲に隠れてなかなか見えませんでした。
ようやく、写真に収めることができました。(19:30)
西空に傾き始めています。
この後、またすぐに雲に隠れてしまいました。
オツベルと象の一節。
ある晩象は象小屋で、三把の藁をたべながら、十日の月を仰ぎ見て、「苦しいです。サンタマリア。」と云ったといふことだ。〜