「清明」、恒例の「用水はらい」でした。

炎のような、「牡丹の芽」(21.4.

プラスの気温(4.7度)、朝からぐんと春めいていました。
今年も無事に、「牡丹(ボタン)」が冬越ししました。
画像、防寒用の藁帽子を外すと、すでに元気よく芽生えています。
『日本の歳時記』に、初春の季語「牡丹の芽」が紹介されていました。
一部引用します。
一寸にして火にこころ牡丹の芽
 鷹羽狩行(たかはしゅぎょう)
牡丹の大きな冬芽は冬の間じっと力をたくわえているように見え、春になるといち早くほぐれだす。それは、蝶が羽化するときに小さくたたまれていた翅を伸ばしてゆくさまを思わせ、鮮やかな赤い色はまるで炎のようである
。(以下略)

4月の第一日曜日は、恒例の「用水・堰さらい」があります。
今回は、千曲川の支流・湯川(ゆかわ)からの用水取り入れ口付近の作業です。
画像は、作業終了後の「用水路」の様子です。まだ、奥の用水本体には、水が流れていません。本川への水門(右側の青色塗装)を閉じることによって、流れ始めます。

用水施設の専門用語に、「土砂捌(ば)け」があることを知りました。
用水の幅を4〜5倍に広げ、本川から取り入れた水中の土砂を沈殿させて、用水本体に土砂を流入させないためのものです。
今日は水門を開けて、沈殿した土砂を本川に流し落とす作業でした。
流水の力を借りて、スコップや鋤簾(じょれん)を使い、土砂を削り流しました。
20人ほどで行いましたが、重い小石が底にたまってくるので、大変な作業でした。
自然の力の大きさに較べて、人間の力がいかに、か弱いものか…。
とにかく、疲れました。

二十四節気の「清明」。午後になって、よく晴れて気温が上がりました。
午後4時に、13・6度。
旧暦、「三月十日」のお月さま が、東の空に昇っていました。
白い月が青い空に映えています。
サトザクラ」の梢の先と撮りました。(17:02)
開花には、まだまだ日があります。



相変わらず、「乾燥注意報」と「霜注意報」が続きます。