Fm放送、「リギダ松」のルーツ。

凍みて縮んだシャクナゲの葉。

今朝の冷え込みはやや緩んだようです。
廊下のガスヒーターは、2度だったよ。」と、妻が報告。
それでも、アメダスの最低気温は氷点下10.7度(6:40)と、二桁でした。
シャクナゲの葉が、今朝も寒さに耐えています。


西の空高く、昨夜・「臘月十八日」の残月がかかっています。

裏の「仮設グランド」は、まだ雪の原…、1本の松の大木が立っています。
今日は、月例のFm放送日で、この松のルーツを話します。

「ひろば・賢治ガーデン」に、寄ってみました。

南斜面の雪は融けて地面が見えてきましたが、春はまだ遠いようです。
Fm放送は、今回が第150回目の節目です。
身近な松について、「暮らしを見守る、松の大木」と題して、話しました。


(1)保育園跡地・ランドマークの松
(2)ルーツは、北佐久教育会館庭の記念樹
戦前、昭和の初め頃、新築を記念樹として、各学校から提供された。
二枚葉の松とは違う「三葉の松」であることを知った。
その後、教育会館は移転し岩村田保育園になり、そのまま残された。
そして、保育園が移転し、2013年、樹木が伐られ更地となる事態になった。
管理する市に対し、「珍しい、この松だけは残して…」と、区長とともに陳情し、残してもらった。
CD曲:「トロイカ」(石原裕次郎
(3)真楽寺の「リギダマツ」別名ミツバマツ 『御代田町誌・自然編』より
太さ、1.8m,駐車場近くにある。
リギダは学名:Pinus rigida Mill 英名:Rigid Pine(堅い剛直な松)
ミツバマツは三葉松で、束生する針葉の数による。北アメリカ東南部の原産。(中略)
佐久地方では、佐久市岩村田保育園・野沢小学校旧校庭などで見ている。(花里 弘)

※ ほかに情報、小諸市小山敬三美術館の付近にもある
調査を、高山御代田町教育長に依頼すると、御代田町出身の農学博士、古越隆信氏の情報が得られた。
リギダ松は、昭和の初期(6〜8年頃)に農林省が種子を輸入し、各地の苗畑で育苗した。
塩野(現御代田町)に農林省の苗畑があったので、育てた苗木を主に公共施設に配布した。
リギダ松は用材としては不向きで、広まらなかった。
山梨県茨城県など、当時苗畑のあった県には現在もある。
(4)ほかにもある「三葉の松」(植生・分類の専門家・中山洌先生ほかの資料)
◯和名:アメリカミツバマツ又はリギダマツ 中国名:萌芽松又は剛葉松
幹から萌芽、葉が剛直。多樹脂、不朽性 線虫抵抗性あり、松枯れ病に強い
◯神社や寺に、神聖な「三鈷(さんこ)の松」(名は仏具の形から)
和名:シロマツ又はシロカワマツ(諏訪神社・秋宮 奥の拝殿わき 穂高神社
特徴として、樹の皮が白くすべすべしている。
諏訪大社・上社で「三葉の松」を実際に見ました。
武田神社にあるという「三葉の松」も、是非見たい。
◯ほかに、テーダマツ、ダイオウマツ(大王松)などがある。
(5)「奇跡の一本松」は、「間黒(あいぐろ)松」
アカマツクロマツの自然交配種だそうです。
本体は枯れてしまったが、実生苗や接ぎ木苗が育っている。
◎出かけて、「三葉の松」に出会い、観賞しましょう。
裏の「リギダ松」には、解説板を設置し、末永く親しんでもらおうと考えています。
受験応援 花でサクラサク
我が家の鉢花・「マーガレット(風恋香)」の花です。

確かに、花びらは散らない「落ちない花」です。
アメダス、最高気温は6.1度(14:20)、日中は、春のように暖かでした。
しかし、明日は一転して「雪マーク」の寒い日になりそうです。
体調管理に、ご用心、ご用慎!!