今朝は、だいぶ気温が下がりました。
気象予報士は、「彼岸明け、冷んやり、からり、温度差に注意を…」と、話しました。
アメダス、最低気温は10.5度(6:02)、日中の気温は上がる予報です。
軒先に置いた「ヒガンバナ(’彼岸花)」の鉢花が、秋晴れの日を浴びています。
『美智子さまのお好きな花の図鑑』から、一部を引用します。
別名の曼珠沙華(まんじゅしゃげ)は、『法華経』に出てくる梵語で、
赤い花を意味するといわれている。(中略)
古くから日本人の暮らしに関わりの深い花である。
花期に、唐突に花茎を一本立て、花を群がり咲かせる。(後略)
❖ー彼岸花
彼岸花 咲ける間(あはひ)の道をゆく
行き極(きは)まれば母に会ふらし
9月のFm放送日、「秋の七草 代表種のハギ(萩)」を話しました。
(1)マメ科ハギ属・落葉低木の総称
特に、「ヤマハギ(山萩)」を指すことが多い。
◯ヤマハギ:一般に「ハギ」と称される一種で、伐採地や崩壊地、道端の日当たりの良い場所に生える。マメ科植物の特徴、根粒菌と共生するため、痩せ地にも生え、道路法面の土留めや緑化に活用される。
枝が茶室の天井に使われたり、家畜の飼料にされたりする。
◯ナンンテンンハギ(南天萩)別名:二葉萩
マメ科の多年草、草地に自生、名の由来は、葉がナンテン(南天)に似ることによる。
春、若芽を食用にする。食味が小豆(アズキ)に似ているとか、地方名「あずきっぱ」の名で親しまれてきた。
写真は、岩村田城址・招魂社わき土手・山径わきに咲く「ナンテンハギ」。
『岩崎長思先生遺稿 岩村田の今昔』、室町〜江戸初期の「食物」の項を一部引用します。
山野菜茸類は相当に利用されて来た。あずきっぱ、みつば、わらび、うど、たらの芽、しめじ、初茸、栗茸、牛びたい、雑菌など、又、栗は大事なものとしていた。(以下略)
冒頭に記載されている「あずきっぱ」、つまり「ナンテンハギ」は、大昔から重要な山菜とされていたことが分かる。
CD曲:「村祭」 歌:東京混声合唱団
(2)「萩」は、国字。漢名:胡枝花(こしか)。英名:bush clover(3小葉)
中国人には、「萩」は別種の「ヨモギ」となる。
(3)『万葉集』に詠まれた草木は、約160種。
「ハギ(ヤマハギ)」が詠まれた和歌は142首。
草木の歌のうち最高の歌数で、万葉びとがいかにこの花を賞でていたかが分かる。
秋の野に咲きたる花を指(および)折りかき数ふれば七種(くさ)の花
萩の花尾花葛花撫子の花女郎花また朝顔の花
(4)飛騨で人気のアズキナ 『とっておき 山菜利用術』
(記載略)
写真は、花後に結実した果実・種子
アメダス、最高気温は、26.5度(14;37)、「夏日」になりました。