「佐久の季節便り」、中村哲さん告別式、「賢治を読む」12月例会の日に…。

5時20分、新聞配達の軽快なバイク音が…。

ラジオ・伊藤みゆき気象予報士が、「西空にお月さまが見えますが、所によっては濃霧のために見えないかも知れません…。」

外に出ると、辺り一面の濃霧のために何も見えません、流石は予報士さん…。

街灯の光が、「濃霧」に「屋根の影」を落とす…、不思議な光景です。

アメダス、最低気温は氷点下3.7度(6:17)、日中は気温が上がる予報です。

今日は、「賢治を読む会」・令和元年最後の月例会です。

「暦」の話は、仲冬・霜月・十一月十五日。

二十四節気・「大雪」、七十二候初候:「閉塞成冬」(そらさむくふゆとなる)

12月4日付け読売新聞長野版に、コラム・「ただいま活動中」が掲載されたました。

「佐久賢治を読む会」11月例会(佐久市立中央図書館視聴覚室)の取材を受け、掲載されたのです。

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見出しは、「作品を読んで歌って38年」 記事の一部を引用します。

 まさしきねがいに いさかうとも 

 銀河のかなたに ともにわらい なべてのなやみを たきぎともしつつ

 はえある世界を ともにつくらん  (ポラーノの広場のうた)

 会は38年にわたる活動が認められ。今年9月、賢治の精神に基づいた教育活動や地域文化を行う個人や団体を表彰する「宮沢賢治学会イーハトーブセンター功労賞」を受賞した。会長の荻原節子さんは、「受賞に値する会にしていかなければと身が引き締まる思いがする。賢治作品はくめども尽きぬ泉のようなものなので、みんなで何回も読み合わせて深めていきたい。」と、話した。

 

テキストは、楢ノ木大学士の野宿 第ニ夜 を読みました。

宮沢賢治の全作品を読む』(大塚常樹)より

〜第二夜は、角閃石花崗岩の造岩鉱物である、角閃石(ホルンブレンド)、黒雲母(バイオタイト)、正長石(オーソクレース)、斜長石(ブラヂオクレース)などが勢力争いをする話である。それぞれの成り立ちや風合いを見事に擬人化しているが、雲母の風化による蛭石(ひるいし)への変質を風邪からくる蛭石病、長石の風化による高陵石(カオリナイト)への変質をカオリン病などと擬人化して示すところ、地質学者としての賢治の面目躍如というべきだろう。(以下次回)

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◯みかげのかけら ⇒ 花崗岩 (記載略) NHKテレビ・「ブラタモリ」(参照)

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◯蛭石(ひるいし) ヴァーミキュル石(ヴァーミキュライト) (記載略)

◯風病・りょくでい病 (記載略)

宮沢賢治の野宿した場所を求めて(その一)

『続 賢治先生と石鳥谷の人々』(板垣 寛)より(一部引用)

 どなたもご周知のとおり賢治は「楢ノ木大学士の野宿」という作品を大正十二年の頃に発表している。これは紛れもなく、大正七年頃から葛丸川流域の土性調査の際に自身で野宿した体験に基づく名作である。

 今回の私共が助次郎さんから案内された賢治の野宿地点は、太い欅の木が目印であったが、あの作品に出てくるラクシャン王子たちらしい、つまり岩頸である権現森、青ノ木森、高狸山、そして塚瀬森に対して、ちょうど扇の要の位置になっており、ラクシャン王子たちの語り合いをまともに聞くことのできる、まさにメルヘンの原風景をかもし出している場所なのであった。あの場所は今も昔も変わりなく土壌学者として、また、鉱物学者としての青年賢治の面目躍如たる心が偲ばれる世界である。この貴重な野宿体験にもとづき、賢治は大正七年五月に、「ほしぞらはしずにめぐるを わがこころ あやしきものにかこまれて立つ」と、短歌「葛丸」を発表した。

 

感想などを話し合うなかで、中村 哲さんが、2004年にイーハトーブ賞を受賞したことが紹介されました。

なんと今日は、中村医師の告別式の日なのです。

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帰宅して、『会報29号』を調べました。

イーハトーブ賞 

 アフガニスタンでの診療活動や井戸・水路の掘削・復旧活動など、世界と人間性に対する深い洞察をもとに、民衆とともに持続的になしてきた実践。

 また、同会報に、報告、天空からの贈りもの 琵琶湖の畔りの町での地方セミナー

 中村哲さんと作家の井上ひさしさんのお二人の講演と対談を核にした能登川町での地方セミナーの開催が決定し実現されるまで…

 ネット検索すると、イーハトーブ賞 受賞に寄せて

わが内なるゴーシュ 愚直さが踏みとどまらせた現地 ペシャワール会報81号より

内容は、明日以降に投稿します。

 

アメダス、最高気温は15.1度(14:11) 、春のような暖かい日になりました。

霜月十五日」のお月さま、月の出頃は雲に隠れたり、出たり…。

夜が更けると、天頂に輝きました。

明日、十六日が「望(満月)」(14:15)です。

「望」に近い、早朝のお月さまを観望するつもりです。