「佐久の季節便り」、12年前・東日本大震災の日を、絶対に忘れない…。

春らしい、霞が勝った空…、冷え込みも緩みました。

アメダス、最低気温は0.3度(6:37)、日中は気温が上がる予報です。

いただいたリンゴを使って、手作りスムージー、春の眠気を吹き飛ばしました。

読売新聞 政府広報 復興庁 追悼・1分間の黙とうのお願いが…。

編集手帳 長谷川櫂さんのコラム・「四季」の内容が掲載されています。

長谷川櫂さんの「四季」は、連日、読んでいます。

そして、しばらく前に『四季の歌・雨ニモマケズ中公新書)を購入しました。

三月の部に、東日本大震災関連で、照井翠さんの作品が紹介されています。

一部を引用・紹介します。

喪(うしな)へばうしなふほどに降る雪よ 照井 翠 『龍宮』てるいみどり・1962

おびただしい人の命が奪われ、人々の生活が奪われた。東日本大震災東京電力福島原のメルトダウンによって、照井は大津波に襲われた岩手県釜石市に高校教師として赴任していた。二冊の句集からその十年をたどる。

御くるみのレースを剥げば泥の花 照井 翠

津波に呑みこまれた小さな命。おくるみだけが泥の中に残されたのだろうか。レースを剥がすと、編み目の花模様がくっきりと泥に写っていた。それを「泥の花」といったのだ。一瞬、泥にまみれた赤ん坊の顔がよぎる。

双子なら同じ死顔桃の花 照井 翠

双子ゆえにきっと同じ死に顔をしているだろう。津波にさらわれたままの子どもの面影が浮かぶのだ。一人の死に顔に、もう一人の死に顔がそっと寄り添う。かつての日々がつづいていたら「同じ笑顔」のはずだった。

あと7句ありますが…。

運命の、午後2時46分です。

今でも、12年前のこの時刻、玄関に座り、業者と工事終了の話をしていました。

ケーブルテレビの配線・敷設工事の日だったのです。

体験したことのない、激しい揺れに驚きましたが、玄関扉が開いていたので、外には飛び出しませんでした。

でも、近くの女性は、裸足で飛び出してきました。

あれから12年を迎える年、偶然にも、光ファイバー配線工事が行われました。

2階の壁面に、関連器具が付け替えられました。

午後は、ぐんと気温が上がりました。

アメダス、最高気温は19.8度(15:03)、草木の芽が動いています。