「賢治祭」(花巻)、宮澤賢治没後71年

yatsugatake2004-09-21

今年の稲作は、このままいけば豊作は間違いなさそうです。昨年は、東北地方中心に、冷害の不作でした。宮澤賢治の短い生涯は、冷害に悩む農民救済のための戦いでした。
当時、賢治が奨励した冷害に強い稲の品種、「陸羽132号」が有名です。知人に種子を分けてもらって、バケツ稲づくりで標本的に育ててみました。見事に稔りました。
手に取って見ると、亡くなる前日二十日に書いた絶筆二首を思い出さずにはいられません。「方十里稗貫(ひえぬき)のみかも/稲熟れてみ祭三日/そらはれわたる」と「病(いたつき)のゆゑにもくちん/いのちなり/みのり(稔り=御法)に棄(す)てば/うれしからまし」み祭とは、豊年を祝う鳥谷ヶ崎神社の秋祭、この年は稗貫一帯はまれにみる豊作だったそうです。賢治は十九日の夜自宅の門のところで神輿を拝礼しました。
花巻では、今年も、「八日」の月明かりのもとで、盛大に「賢治祭」が執り行われていることでしょう。
こちらも、幸いなことに雨の予報が外れて、夕方五時半ころから月齢6.5の半月直前の月を愛でることができました。