文月十三日。午前は強い日差し、午後は曇り秋風が吹きました。

yatsugatake2005-08-17

今朝の最低気温は19.8度、涼しくなったことを実感させます。
昨夜に開いた「月見草」(オオマツヨイグサ・メマツヨイグサ)は、この低温のために、しぼまずにまだ咲いていました。
今日は、実物標本を実物標本を持って、放送に臨みました。
放送の内容は、およそ次のようなものでした。
「月見草」は、マツヨイグサの仲間の総称・俗称であること。
明治の初期に、園芸種として導入されその後に逸出して野生化したこと。
したがって古い和歌などには登場せず、明治以降に、珍しい美しい花として文学や流行歌や童謡に登場したこと。
和名を「ツキミソウ」という種があり、夜に白い花を開き翌朝にピンク色に変わること。
野生化し、大群落になるメマツヨイグサなどの種子は、小鳥たちの冬期間の餌になること。
中間に、「月見草の花」という童謡を流してもらいました。
「はるかに海の 見える丘 月のしずくをすって咲く 夢のお花の月見草 花咲く丘よ なつかしの」
1番だけを引用しましたが、歌詞内容は、今の時代にはとても考えられません。
昔は、この歌詞のような自然体験や家族の暮らしが、どの家にもあったんだろうな…
夜みんなで涼みがてら外に出て、お月見をしたり月見草の花を愛でたり、虫の音に耳を傾けたら、どんなにか楽しいだろうな…と、詮無いことを思ったことでした。
今日は、午前中はじりじりと夏の強い日差し、ミンミンゼミが大声で鳴いて、行く夏を惜しんでいました。午後になると曇りがち、秋風が音を立てて吹きました。おかげで、最高気温は28.6度と、予報を下回りました。
夜になっても厚い雲が取れません。せっかくの文月十三夜のお月様も、雲間に出たり、入ったり、そして、すっかり雲が覆われてしまいました。