降り続いた雨は朝のうちに上がり、曇りでした。

朝日を浴びた「鯛釣り草」

カッコウの鳴き声で目覚めました。
オダマキツツジなど草木の花には雨滴が着いて、一層生き生きと見えます。
春の終わりを飾るボタン(牡丹)の蕾も、丸々と膨らんで赤い花びらが透けて見えています。
これで、お天気が回復したらたちまち豪華な花を見せてくれるでしょう。
ボタンと言えば、「藤牡丹」「瓔珞牡丹」と呼ばれる花があります。この名にはあまり馴染みがありませんが、ケマンソウ(華鬘草)、鯛釣り草と言えば、お分かりでしょう。
昨年夏のうちに早々休眠したので、春になって芽生えてきたときはその生命力にびっくりしたほどです。
画像は、釣り上げられた鯛が朝日を浴びて踊っている…。まさに鯛釣り草です。
自分が物心がついて、「花」と言うものを初めて意識した花です。美しさよりも奇妙な形が、印象に残ったのでしょう。華鬘が、仏殿の飾りであることもこの花の存在感を高めました。
中尊寺の華鬘が有名なそうで、形を模倣した小さな土産物を、参拝記念に買ってきました。
花のハート形から、英名は、bleedinng heart(血の流れる心臓)。属名Dicentraは、二枚の花弁に距が突出していることを意味しているそうです。