今日も、時雨模様でした。

yatsugatake2007-11-11

霜が降りる時期になって、「白菊」、大菊も小菊も、その花弁がだんだん紫色を帯びるようになりました。
低温が、本来もっている色素に影響して、その色が表出してくるのだろう。毎年のことながら、秋が深まったことを実感させる現象です。
画像は、三本仕立ての白色系の大菊品種の花弁が、濃い紫色に変わっています。

1個の頭状花に近寄ってみました。
一番外側の舌状花から内側に向けて、だんだんに濃くなっていくようです。
そして最後には、花全体が霜に負けて萎れてしまいます。
この色の変化についてネット検索したら、、「色が変化することに美しさを見出している」ことについて、興味深い記述がありました。
源氏物語』における「菊」の用例が全部で20あり、そのうちの多くが、「うつろひたる菊」の美だそうです。
一部、要約して引用します。
中国から渡来した梅や菊においては、それらが輸入された当初は、中国の美意識(観賞・感じ方)を模倣していたそうです。中国では、黄色の菊が愛されていました。日本では、平安時代になると、黄菊から白菊へと好みの変化が顕われてきました。さらに、その白菊が、晩秋から初冬の霜や時雨によって鍛えられ、萎れる寸前に紫色へと変化する、「うつろふ」様を見て、滅び行くものが持つ独特の美を感じるようになりました。
代表的な歌も2首、紹介されていました。
菊の花霜にうつると惜しみしは濃き紫に染むるなりけり(醍醐御時菊合・一四)
紫の雲間の星と見ゆるかなうつろひ残る白菊の花(清輔・一八九)
解釈は、なかなか難しいですが、おおよその感じはつかめます。
源氏物語』の中のいくつかの記述も興味深いですが、引用は省略します。
今日は、「第9回「緑・花文化の知識認定試験」長野市篠ノ井、更級農業高校)を受験してきました。
5択の80問マークシート方式テスト、久々の緊張感はいい刺激でした。しかし、初めて聞く「植物」の設問には、苦戦・難渋しました。相変わらずの「ケアミス」もあって、悔しい思いもしました。
正解した問題の「植物」を一つ、紹介します。それは、「フヨウ(芙蓉)」の花と実です。

画像は、9月10日撮影の、「フヨウ」の花です。
約、3週間後、10月2日撮影の、「フヨウ」の実です。
面白い形の実に、」モンシロチョウが止まっています。
まだまだ、勉強が足りません。
「喉もと過ぎれば熱さを忘れる」にならないように、心がけねば…。