奥会津・昭和村に出かけました。

NHK「あさいち」、「からむし織りの里

梅雨末期の時期、西日本では大雨の被害が…、北日本でも大雨や洪水注意報・警告が出されています。
今日は遠くへ出かける予定で、早朝からの雨音が気がかりです。画像、先日、NHK番組「あさいち」で、紹介された「からむし織の里」へ行くのです。7月7日、「七夕(たなばた)」に因み、昭和村に移住して活躍する「織姫さん」を紹介する番組でした。
以前にも放映され、昭和村の「からむし織の里」を知り、自分でも、材料になる「カラムシ(苧麻)」を標本的に栽培したり、いくつかの企画展で見学したりして、興味を持っていましたから…。グッドタイミング、雨なんてなんのその…、今日こそは本場へと、愛車で出発しました。
ルートは、もっぱらネット検索とマップ頼み…。
信越、関越、北関東、東北自動車道を乗り継ぎ、西那須野塩原ICで降りて、昭和村を目指すというわけ…。途中、降雨による速度制限もありましたが、ほほ順調に…、渋滞で名高い、矢板辺りで詰まりました。車線が3から2に減るんだから、無理もない話。やっと「上河内SA」でトイレ休憩…。なんと知人に出くわしました。バスツアーで下北や竜飛岬方面へとか…。こんなことも、旅の楽しみかも知れません?
塩原温泉郷から山道へ…。いつの日にか泊りがけで来たいなー。夢が膨らみました。日光からの「会津西街道」(121号線)にぶつかり、しばらく走り、田島を過ぎてまた、400号線の山道を登りました。
と、目指す「からむし織の里」の大看板が目に飛び込みました。

夏空に白い雲、辺りはには高原の風が吹き抜けていました。駐車場には、ツーリングバイク野郎たちが愛車とともに休んでいます。気分いいだろうなー、ちょっぴり羨ましく…。
時刻は、13:30 トリップメーターは285キロ。
そして、憧れのカラムシ(苧麻)が出迎えてくれています。
「世界の苧麻園」とは、なんとも心憎い演出だ。

近寄ってみると、見慣れた草姿です。こんなにも世界中に種類があるなんて、認識を新たにしました。
 
白い葉裏の特徴を、裏返して確かめてみました。

標本の中に、葉裏が白くない品種が植えられていました。プレートには、なんと「昭和村のカラムシ」とあります。

あとで、学芸員さんが「それぞれ土地に合ったカラムシがあります。昭和村では、昔からこの種類が最良であることを知って、栽培し続けています。」と、説得力のあるお話でした。苧麻64種類の資料をいただきました。
自分が育てているカラムシ(苧麻)にも、葉裏が白くないものもあります。北信・中野市産。以前、カリフォルニア大学植物園で見たもの。どれも、カラムシの仲間であることがよく分かりました。
佐久は雪の少ない寒冷の地で、カラムシの生育は難しいとのこと。雪の多い北信地方や雪の少ない南信地方に出かけて見るつもりです。中信地方に、昔、「麻績(おみ)」村がありました。きっと、麻織物と関係があるのでしょう。
『博物館シリーズ1 苧(からむし)』、『上杉家を支えた苧(からむし)』の本を勧められ、求めました。興味ふかいです。読んでみるつもりです。
立派な「からむし工芸博物館」、「織物交流館」を見学し、心豊かな気持ちになりました。また、昭和村の関係者の意気込みを実感しました。
親切に対応・説明してくださった受付の方、学芸員さん、ありがとうございました。益々の、ご発展をお祈りしています。
さて、帰路のこと。252号線、只見町から新潟県に抜けて小出ICから関越に乗ろう…。この計画は大誤算でした。
田子倉ダム付近で道路状況が怪しくなったので、ドライブインで尋ねると、昨年の豪雨により通行不能とのことでした。仕方なく289号線で逆戻り、 田島、下郷、白河ICから高速に乗りました。
帰宅時刻は、22:30 トリップメーターは684.0㎞ 
おかげで数々の教訓を得、来シーズン「ひめさゆり群生地」を訪れることが現実的になりました。