賢治を読む会・1月例会。

咲き始めた「ロウバイ(臘・蝋梅)」の

今朝は冷え込み、この時期並の寒さになりました。
アメダス、最低気温は氷点下8.3度(7:10)
今日は、新年初の「賢治を読む会」・1月例会です。
先ず暦の話では、旧暦、十二月(臘月)四日ということで、「臘(ろう)」について、説明しました。
「臘」とは、猟の獲物を神々や祖先に祀る祭で、転じて、年の暮、年末の意です。
各地でロウバイ(臘・蝋梅)」の花が、暖冬のために早く開花しています。
「ひろば」でも、しばらく前から咲き始めました。
ロウバイ」の名の由来については諸説ありますが、「臘月」に咲き始めるという説が、説得力あるように思います。
読み合わせは、雪渡り(その一)」小狐紺三郎
以前に、新聞のコラム「医人俳人」(細谷亮太)に載った「堅雪渡りを紹介しました。
一部を引用します。
雪国育ちでないと「かたゆき」がどんなものなのかピンとこないかもしれない。
「堅雪」というのは冬の間に積もった雪が春になって少しずつ消えていくなかで、夕方から夜にかけての冷え込みによって表面が凍り付き、堅くなった状態をいう。
俳句の中では早春の季語である。(以下略)
菅平と須坂を結ぶ大笹街道、その山村の小学生だった私は、登校する道すがらに雪渡り・堅雪渡りをしたことを、懐かしく思い出します。
凍みが緩んでいると、ズボッと、雪中深く踏み込んでしまうんですね…。
方言だったのか、子どもが言い出したのか、「かんじき(橇)わたり」と言った記憶があります。

叙述にある、「赤い封蝋細工のほおの木の芽が、風に吹かれてピッカリピッカリと光り…
この情景は、今、「賢治ガーデン」で観られます。
それにしても、賢治の的確な観察力・表現力には、感心します。
今日付けの読売新聞に、「これが新国立」の記事がありました。

A案決定時には、植栽について興味がありましたが、樹種や管理について、具体的には示されていませんでした。
今回は、いくらか示されました。
空の杜(5F)に、〜コース脇に配した植栽の維持には雨水を使い、管理の手間やコストも節約
大地の杜に、競技場入口付近には、モミジなど紅葉する落葉広葉樹を植え、前回大会時に地下水路化された「渋谷川」のせせらぎを再現。四季の変化を楽しめる里山風景を作り出す
植栽の維持・管理について、雨水の再利用、里山風景など、環境に配慮されていること、大いに賛成します。
是非とも具現化し、遺産として、末永く後世に伝承されることを願っています。
たとえ、オリンピック観戦をしなくとも、その後に、競技場周辺散策を楽しみたいと思います。
「臘月四日」のお月さまは、明るいうちから西空に観られました。
暗くなってから撮ると、まさに「伊達正宗の兜・前立て」でした。(18:17)

アメダス、最高気温は7.4度(13:40)でした。