待ち時間には「文庫本」…。

「ボケ(木瓜)」の蜜を狙う「ヒヨドリ

窓を開けてビックリ、意外や雪が舞っています。
冬型の気圧配置なので降雪は北部だけ…と、勝手に決め込んでいました。
内陸・佐久地方にまで雪を降らす強い冬型であることが、実感されました。
今日は通院日、意を決して雪道を徒歩で出かけました。
15分ほどで着くと、予想通り、雪山があったり停め方に無駄があったりで、駐車場は満杯…。
雪の日の通院には、徒歩が正解…、運動にもなりました。
病院の待ち時間には、ポケットに入る文庫本を持参して読むことにしています。
今日は、銀河鉄道の夜 宮澤賢治』(ハルキ文庫)、280円文庫という薄い本です。

収録作品は、ほかに「雪渡り」、「雨ニモマケズ」があります。
先日は、「賢治を読む会」・1月例会の読み合わせ資料にも使いました。
「ひろば・賢治ガーデン」には、賢治童話に登場する、ゆかりの植栽があります。
偶然にも「雪渡り」には、「朴の木」が「〜赤い封蝋細工のほお(朴)の木の芽が…」、という叙述で登場します。
賢治ガーデンで冬越し中の「朴の木」の芽です。

そして、今日、待合時間に読んだ「銀河鉄道の夜」には、「ニワトコ(接骨木・庭常)」が「にわとこ」で、登場していました。
叙述の一部を引用します。
「お父さんやきくよねえさんはまだいろいろお仕事があるのです。けれどももうすぐあとからいらっしゃいます。それよりも、おっかさんはどんなに
永く待っていらっしゃったでしょう。わたしの大事なタダシはいまどんな歌をうたっているだろう、雪の降る朝にみんなと手をつないでぐるぐるにわとこのやぶをまわってあそんでいるだろうかと考えたりほんとうに待って心配していらっしゃるんですから、早く行っておっかさんにお目にかかりましょうね。」
「うん、だけど僕、船に乗らなけぁよかったなあ。」
賢治ガーデンで、冬越し春を待っている「ニワトコ(接骨木・庭常)」の芽です。

午後になって、一旦雪は止みました。
ウメモドキ(梅擬)」の枝に「スズメ(雀)」が群れて訪れました。
冷たい西風を受けて「膨ら雀」です。

注連飾りの稲穂を、目ざとく見つけて、群がり啄んでいます。

東の空高く、「臘月十一日」のお月さまがかかりました。(17:00)

アメダス、最低気温は氷点下7.2度(2:30)、最高気温は0.2度(14:10)、辛うじて、真冬日は免れました。
明日の朝は、氷点下二桁まで下がる予報です。