『月と季節の暦』、初の三日月さま。

「ピンクネコヤナギ」(28.2.10)

心配していた雪は、地面をうっすら覆っただけで済みました。
やはり、冬型の雪は佐久地方にはほとんど降らないのです。
気象現象が大きく変わってきたのでしょうか…、この傾向は近年になってより顕著になりました。
今日は、賢治を読む会・2月例会で、10時から始めました。
時間を伸ばしたいという希望から、30分早めたのです。
季節の植物紹介は、先ず「ピンクネコヤナギ(猫楊)」から、「柳」と「楊」との使い分け、枝垂れと立ち上がる枝…、にも触れました。
「ナンキンハゼ」・白い蠟で覆われた種子も見せてもらいました。
読売新聞コラム・英語歳時記、オリオン座 the constellation of Orion も扱いました。
『佐久の先人第三集』で紹介された「木内高音」、生前の宮沢賢治を評価していた、最初の東京人とされています。

このことは、堀尾青史が『年譜 宮澤賢治伝』に記しています。
読み合わせは、雪渡り(そのニ)(狐小学校の幻燈会)
小狐と人間の子どもとの交流、舞台は十五夜の雪原…。
真珠のお皿のような、十五夜のお月さま。「寒水石」のように固く凍った雪の原…。
自然の描写も、賢治さんだから…。
リズミカルな、「キックキックトントン…」オノマトペによる臨場感…。
たちまち、終了時刻の11時半を回りました。
志賀勝編集の丙申年・1916年版『月と季節の暦』を購読者に配布しました。
先日まで使っていた昨年度版の口絵・写真には、佐久市望月の大伴神社に掲げられている月読命」の絵が紹介されました。

本年度・丙申年の『季節の暦』は、編集二十周年記念版ということで、より楽しい内容になっています。
今日は正月三日、今年初の「三日月さま」の観望が楽しみです。
日の入りと月の入りの時間差も長く、西空もよく晴れて、条件はバッチリ…。

西空高く、まだ生まれたばかりの三日月さまです。(18:07)

地球照」もバッチリ…。

寒いベランダで、三日月さまを十分に堪能、満足…。
今年版の『月と季節の暦』・三月の「三日月を迎える」が載っています。
今年度版『月と季節の暦』の初使い、一部を引用します。

「のゝさまと ふミまたがせる 三ヶの月」の句が入った、肩車された幼子が月(月曆四月ごろの月です)を指差しています。ひと月の最初に目にする三日月と親しかった時代を象徴している絵です。三日月に手を合わせることは昔は普通の習俗で、日本中どこでも三日月の出現を待ち望んでいた人びとがいたのは確かです。平安、病気予防、回癒を願う「三日月信仰」も盛んでした。幼児語のののさまは、現在仏教の仏を指すのに使われていますが、以前は月を意味していたこともわかり貴重です。「ふミまたがせる」とはどんな意味でしょうか?
アメダス、最低気温は氷点下4.3度((7:10)、最高気温は2.3度(13:30)。
光の強さの割には、気温は上がりませんでした。
長野県に「インフルエンザ警報」が…、予防接種を受けているので、少しは安心…。
でも、油断大敵です。