黄葉の「御牧ヶ原」で、「ひろば運営委員会」・研修会。

11月1日は、「本の日」

6時半、寝床の冷たさで、今朝の厳しい冷え込みに気づきました。
北の窓を開けると、裏の仮設グランドは一面に白く降霜が…。
凍結防止帯が効いて、蛇口をひねると温かい水が流れ出ました。
アメダス、最低気温は何と氷点下1.1度(5:28)、同じ佐久地方の野辺山高原が氷点下6.2度、日本一の低温を記録しました。
浅間山はくっきりと、そして裾に雲を棚引かせています。

「ひろば」からも、紅葉の木々の間に浅間山が見えています。

今日は、9時集合・出発で、「ひろば運営委員会」の研修会に出発しました。
佐久市西部の浅科・望月地区に広がる、「御牧ヶ原」での研修会です。
古くは御牧(みまき)の名のとおり、、「名馬・望月の駒」を朝廷に献上した牧場でした。
R142・国道から見える山々は黄葉、百沢から「原」へ登る山道わきには「ヌルデ(白膠木)」や「モミジ類」が真っ赤に紅葉し、改めて佐久の自然の素晴らしさを味わいました。
先ず、御牧ヶ原で造園業を営む斎藤さんの「龍華園・りゅうかえん」の見学です。
入り口は、浅間の焼け石積み、ユニークなオブジェ・彫刻が出迎えてくれました。
目の前に見上げる高・巨木はコウヤマキ高野槇)」と「チャボヒバ」…。
梢の上には、昨夜・二十三夜のお月さまが青空に浮かんでいます。
家に入れていただくと、多彩な彫刻作品が所狭しと置かれ、掲げられています。
高校教師の息子さんによる作品で、中には受賞作品もたくさん…。
隣の作品制作場、新築された別棟も見せていただきました。
初めて拝見する、焼き焦がされた板塀は圧巻、先ず意表をつかれました。
中に入ると、杉のフローリング、古い引き出し再利用の壁掛け・棚…。
古い梁の再利用は、そのまま置物のよう…。
アイディア溢れる調度品の数々…。
床の間に、蓮の花びらの形をした珍しい置物が…、海外のお土産かな…?
お尋ねすると、それは「蓮弁(れんべん)」という彫刻作品でした。

去りがたい気持ちでお礼を述べ、「りゅうかえん」を後にしました。
戦前、佐久地方から大勢の人々を集め、開催された「御牧ヶ原運動会」…。
その会場は、樹木が生い茂り、別荘が立ち並んで、往時の面影は少なくなりました。
しかし、その熱狂が今でも聞こえるような気がします。
委員会と昼食会場は、「信州・望月温泉 みどりの村」
案内リーフレットの解説です。
 今から一千年以上もの昔、奈良時代末期、
朝廷に献上する料馬を育てる牧場(御牧)が、
 蓼科山のなだらかな斜面にひらかれました。
   そこが望月の「御牧ヶ原」です。
 特に、この牧では名馬・月毛の駒を生産するとして、
「望月の駒」は王朝人の憧れになったとも言われています。
  四季それぞれに風光美しく、詩情あふれ、
  牧歌的なのどかさに満ちた御牧ヶ原高原に
  「信州・望月温泉 みどりの村」があります。

紅葉の御牧ヶ原に足を伸ばし、佐久の自然・歴史・文化を再認識しました。
素晴らしい、研修会になりました。

もう一つ、今日は「本の日」だそうです。
そう、本棚のイメージ、本屋さんや図書館に足を運んでほしい…。

アメダス、最高気温は14.4度(13:56)、明日の朝も冷え込む予報です。