「佐久の季節便り」:「賢治を読む会」・2月例会、「正月九日」・上弦のお月さま。

どんより曇り空、浅間山は雪雲に覆われています。

かなり冷え込み、アメダス最低気温は氷点下7.4度(6:34)、日照は少なそうです。

第二水曜日は「賢治を読む会」、佐久市立図書館・視聴覚室には、1名の見学者を加え今回も20名が集まりました。

先ず暦の話から、二十四節気・「立春j」 次候・黄鶯睍睆(こうおうけんかんす)

つまり、うぐいすなく。黄鶯は高麗うぐいす。睍睆は鳴き声のよいさま。山里で鶯が声美しく鳴き始める頃。

鶯の「ホーホケキョ」という鳴き声を耳にすると、春の到来を感じるものです。鶯の鳴き声といえば、この「ホーホケキョ」がおなじみですが、これは繁殖期にオスが発する独特なもので、“さえずり”と呼ばれます。ほかにも、自分の居場所を知らせる「チャッチャッチャッツ」という「地鳴き」や、警戒音である「ケキョケキョケキョ」という「谷渡り」などがあり、使い分けます。

寒冷の佐久の地では、春にならないと、鶯の鳴き声は聞かれません。

夏になったら、バードウォッチングで姿を探して…、と話しました。

宮沢賢治に関する情報として、2月7日付け読売新聞の記事を紹介しました。

アンテナ 鈴木嘉一(放送評論家) 新しい宮澤賢治像を映像化 です。

記事中、今野 勉:「宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人」

「映像詩 宮澤賢治 銀河への旅〜慟哭の愛と祈り〜」

今月9日には、1時間の再編集版が「ETV特集で放送される。

この放送については、数名が視聴していました。

本については、図書館で所蔵していただくようにお願いしました。

また、保阪嘉内との書簡などの資料展示・「山梨県立文学館」への関心も高まりました。

読んだテキストは「三人兄弟の医者と北守将軍」、本篇は、地の文を行わけ詩形式にしてあるものでした。

本巻(6巻)に異稿として掲載されている作品、雑誌「児童文学」に発表された作品は第8巻に記載されている、「北守将軍と三人兄弟の医者」であることを確認しあいました。

これらは、次回から続けて、関連付けて読むことにしました。

帰宅すると封筒が…、〈月〉の会・東京事務方 志賀 勝さんからでした。

先日、お会いした時のことも書かれていました。

一部を引用紹介します。

〜じつは、佐久では「佐久ホテル」という創業六百年のホテルに泊まりましたが、このホテルでは、毎年若水汲みなどの月暦の年中行事を営んでいることを知り、まだまだ奥が深い日本を再発見する、というような感動的な逸話もありました。(以下略)

今夕は、「正月九日・上弦」のお月さまが期待されます。

早くも4時半には東の空高く、「月暦」の南中時刻(18:03)どおり、6時には天頂に南中しました。

アメダス、最高気温は3.9度(13:53)、春の気配が感じられた一日でした。