「佐久の季節便り」、旧暦・十月朔日(ついたち)、月例・<月>の会を「ひろば」会場で…。

二階の窓を開けると、グランドは強い「霜」で、真っ白に…。

よく晴れて、冷え込みが、予報より厳しかったようです。

アメダス、最低気温は氷点下3.8度(6:29)、放射冷却による低温で、日中は気温が上がる予報です。

新聞を取りに出ると、水槽には「薄氷」が張っています。

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日が差し始めて、屋根に降りた「霜」が溶け、音を立てて「樋」を流れています。

新聞に目を通しました。

折込チラシに混じって、日曜版・「よみほっと」に興味深い記事・内容がありました。

1面に 地球の窓(埼玉県長瀞町)「月の石」満月に輝く 俳人高浜虚子の句碑

2面に ニッポン 探景 長瀞町の虎 賢治の目には博多帯

この記事・内容は、<月>の会 「賢治を読む会」両方の会員にお知らせしたい。

すぐに、近くの読売新聞販売店に行き、「よみほっと」を数部いただいてきました。

高浜虚子は、<古々尓(ここに)我句を留むべき月の石>と詠んだ。

宮沢賢治は、地質の学習のために現地を訪れて、<つくづくと「粋なもやうの博多帯「荒川ぎしの片岩のいろ>と詠み、歌碑があります。

春になったら、現地を訪問したいものです。

 

午後に開催する<月の会>、参加者に試食してもらうため、収穫した「皮付き落花生」を厚鍋で炒りました。 

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妻に相談しながら、金属の箸で焦がさないようにと30分以上…、手作り品はスーパーの商品のようにはいきません。

承知の上で、味わっていただければ幸いです。

日曜日の「ひろば」は来園者で大賑わい、家族連れが、近間で楽しんでいるのかも知れません。

<月>の会は、日曜日で都合のつかない会員もいましたが、10名ほどの参加者でした。

「ひろば」の他のエリアも見学し、キッズハウス屋根上の、花のような植物…。

「万作・満作(まんさく)」は、蕾・冬芽(とうが)が早くも膨らんで…。

日時計」は、グラフで補正すると、1分の狂いもなく時刻がピッタリ…。

賢治ガーデンの「彼岸花曼珠沙華」、無いと思った葉が、今は青々としていること…。

「三椏(みつまた)」の枝は、まさしく三つ又…。

書ききれないほどの新たな気付き、おどろき、参加者は大満足…。

 

さて、肝心の「月」に関する学習は…?

それは、新月」のお月さまは、目には見えないが、空に出ているということ…。

月は太陽の近くに、出ているらしいが…?

それには、新聞にある「あすの暦」に記載されている、日の出・月の出・日の入り・月の入り の時刻を見比べること…。

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左側・今日の数字を見比べてみましょう。

朝、月は、日が出るより22分前には、空に出ているのです。

夕方には、月は、日の入り後8分間空に出ているのです。

つまり、日中の、何時何分・どこかで、月は太陽に追い抜かれているのです。

このように考えると、月の居場所・在り処が自ずと見当がつく…というわけです。

厳密に計算して、居場所を特定するのは、研究者にお任せすればいいのです。

右側・明日の数字を見比べてみましょう。

西空に、日が沈んでから、後を追って月が沈むまでの時間差は52分間ということです。

ご存知のように、日の入り後、しばらくは空は明るいです。

それに、月が山や建物に隠されてしまいます。

従って、明日の夕方に「二日月」を観ようとしても、52分間では短く現実的に無理ということになります。

明後日には、時間差がどれほどになるか…、「三日月」は観ることができそうです。

そして、かなり、細いお月さまであることは確かです。

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会がお開き、畑々・Patapata を発行者が届けてくださいました。

農を楽しむ暮らしマガジン 東信州のお米 特集

賢治ガーデンに植栽中の「陸羽132号・賢治米」を載せてくださり光栄でした。

 

アメダス、最高気温は18.9度(14:19)、日中は、穏やかに晴れました。

「小春(こはる)」早々の「小春日和(こはるびより)」になりました。