寝床で、雨音を聞きました。
意外や!!降るはずが無いと決めつけて、就寝したのに…。
雨量は0.5ミリ(6時)
北の窓を開けると、「浅間山」は白銀…、すっぽりと大きな「雪雲」に覆われています。(7:18)
アメダス、最低気温は3.2度(1:01)、冬型気圧配置のお天気のようです。
「田んぼに軽トラで…、」と、意気込んでいたのに、これでは計画変更しなければ…。
「無理しないで、一輪車で運んだら…」、確かに、妻の助言を素直に聞いた方が良さそう…」
何年か前に、「軽トラ」が田んぼで泥濘(ぬかるみ)に…、苦い経験が頭を掠めました。
明るい日差しが、部屋に取り込んだ鉢花たちに降り注いでいます。
中央の「ベゴニア・センパーフローレンス」の赤い花びらは、光を透かして美しい…。
属名・「ベゴニア」は、フランス人の植物愛好家べゴンの名を記念してつけられたものです。
種名・「センパーフローレンス」は、常時開花しているが由来です。
四季咲きのごくありふれた花ですが、こんなところにも観賞価値がありますね。
ビニールハウスで、冬越しできるか試しています。
日中、風が強いですが日差しの温もりは感じられます。
午後、「白菜」と「大根」の収穫、運搬の取り掛かりました。
「軽トラ」乗り入れを断念したので、あぜ道を一輪車で往復…、重労働になりました。
4時半には、辺りは薄暗く…、東の空には「十四日」のお月さまが昇っています。
軽トラいっぱいに積んで、帰宅を急ぎました。
「十四日」のお月さま・月明かりが…。(17:10)
月明かりと言えば、宮沢賢治の童話集・『注文の多い料理店』 序
わたしたちは、氷砂糖をほしいくらゐもたないでも、きれいにすきとほつた風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます。
またわたくしは、はたけや森の中で、ひどいぼろぼろのきものが、いちばんすばらしいびろうどや羅紗や、寶石いろのきものに、かはつてゐるのをたびたび見ました。
わたくしは、さういふきれいなたべものやきものをすきです。
これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鐵道線路やらで、虹や月あかりからもらつてきたのです。
ほんたうに、かしはばやしの青い夕方を、ひとりで通りかかつたり、十一月の山の風のなかに、ふるへながら立つたりしますと、もうどうしてもこんな氣がしてしかたないのです。ほんたうにもう、どうしてもこんなことがあるやうでしかたないといふことを、わたくしはそのとほり書いたまでです。
ですから、これらのなかには、あなたのためになるところもあるでせうし、ただそれつきりのところもあるでせうが、わたくしにはそのみわけがよくつきません。なんのことだか、わけのわからないところもあるでせうが、そんなところは、わたくしにもまた、わけがわからないのです。
けれども、わたくしは、これらのちひさなものがたりの幾きれかが、おしまひ、あなたのすきとほつたほんたうのたべものになることを、どんなにねがふかわかりません。
大正十二年十二月二十日 宮 澤 賢 治
十一月は、あと一日 明日だけになりました。
アメダス、最高気温は9.3度(12:42)、雲の多い、風の強い、晩秋の一日でした。