今年、甲申(きのえさる)歳も、大晦日。

yatsugatake2004-12-31

今朝の冷え込みは文字どおり、今年一番のように感じました。
アオキ、シャクナゲなど、常緑の葉も凍みて縮みあがっていました。これでも枯れてしまわない強かさは、驚きというよりは不思議というしかありません。
空には、雲を透して太陽がぼんやりと見え、冬の弱い光が部屋の中まで入ってきていました。外から山鳩(キジバト)の鳴き声が聞こえてきます。
今日付け読売新聞の「編集手帳」に、石川啄木の日記が紹介されていました。一部引用させていただきます。「来たらずともよかるべき大晦日はついに来たれり…」北海道をさすらう石川啄木が日記にそう書いたのは、1907年、(明治四十年)、小樽で迎えた年の暮れである。たまったつけ払いの代金を取立てに、人が押し寄せる。金はない。
「ただ一筋残れる帯」を妻が質に入れた。〜(以下略)
奇しくも、明治四十年は亡き父の生まれた年。大正、昭和の激動期を生き抜いて、私どもを育ててくれた感謝を、同時に思わずにはいられません。
お昼前から、予報どおりの雪が降り始めました。