「月暦」正月二十四日。またぞろ「上雪(かみゆき)」でした。

yatsugatake2005-03-04

予報とおり、積雪がありました。一度は止むかなと思われましたが、たちまち大降りになりました。春の雪らしく湿り気の多い雪でした。佐久地方の方言、「上雪」でした。テレビでは、「典型的な関東地方の雪」と、表現していました。つまり、南岸低気圧に寒気が流れ込んで、太平洋側、特に内陸で大雪になるパターンの雪です。
読売新聞のコラム「倉嶋厚の季節アルバム」に、「二月より三月寒しまたも雪」。江戸時代の子駿の句が引用されていました。気象の専門家の著者は、「日本の季節の気象的特長をずばりと言い当てている句に出会うと、単純に嬉しくなってしまう。」と書いています。
この頃の天気を見ていると、つい口から出そうな言葉に思えて、苦笑してしまいます。
昨朝と、同様にどんよりとした雪空の中、小鳥たちは丸くなってじっと佇んでいました。
近くのイチョウの枝に、ムクドリが二羽、そして遠くのイチョウツグミが一羽。こちらは
例のように、「キョッ、キョッ」と、鳴いていました。
日中は、日が出て雪はどんどん融けました。でも、夕方にはまた雪になりました。
めまぐるしく変わるお天気も、春への兆しです。