旧暦「月暦」弥生、二十二日。風弱く、乾いて初夏のような一日でした

yatsugatake2005-04-30

朝から空全体が白っぽく、最初からお月様はあきらめました。
春霞がかかるこの時期、朝から昼のお月様に出会うことは、至難のわざといえるでしょう。
春から夏の時期は、お月様観望の条件はよくありません。とりわけ、二十日月以降の姿を見る機会は少なくなります。しばらくお預けです。
珍しく、今日は風が殆どありません。予定していた懸案の、休耕田の枯れ草焼きにはもってこいのお天気です。
田んぼに行って見ると、「田打ち桜」つまりコブシは花が散って若葉が出始めています。
午前中かけ、順調に草焼きの仕事が進みました。
雑草がぐんぐん伸びだしてきました。今年も戦いになります。ギシギシを、スコップで一株一株掬うようにして退治しました。
広い田んぼのところどころにスコップで穴を掘って、カボチャやズッキーニなどの植え床を準備しました。石灰と元肥を置きました。なじませてから、苗を定植する段取りです。
何事もスコップ一丁、「スコップ農業」と名づけておきましょう。
午後は、雨よけの組み立て作業です。これが「知恵の輪」遊びのようで、体と頭の訓練になりました。せいぜい立派なトマトやナスを作らねばなりません。乞う、ご期待です。
楽しかったのは、「ウド(独活)」の掘り上げ作業でした。「独活の大木」なんて言われるけれど、土の中から持ち上がってくる生命力はたいしたものです。作業中の香りがまた春の香りです。
読売新聞のコラム、「四季」(長谷川櫂)に、独活の句が紹介されていました。
○香をもちて掘おこさるゝ芽独活哉 来山(らいざん)