「月(つき)暦」皐月、二日。本格的に曇り、雨風が吹いていました。

yatsugatake2005-06-08

朝から、どんよりと曇り空。二階から裏道を見下ろすと、キジバト(ヤマバト)が歩きながら餌を漁っていました。今どき、啄ばむものは何でしょうか?ムクドリカワラヒワも元気です。葉が茂ったため、カワラヒワは姿が見えません。
カッコウも、気持ちよさそううに鳴いています。この時期になると、多様な鳴き声が聞かれて楽しいです。
セロ弾きのゴーシュ」には、次のような鳴き声の表現があります。
初めに「…かくこうかくうかっかっかっかっか」、次に「かっこうかっこうかっこうかっかっかっかっかっ」と、二種類です。かっこうが、「ではあなたにはわからないんです。わたしらのなかまならかっこうと一万云へば一万みんなちがふんです。」と話すところが愉快です。それにしても、鳴き終わりの「かっかっかっ」が、どんなときに発声するんでしょう?
警戒の意味があるようにも思います。至近距離に来たときに鳴く様子を観察したいと思っています。いくらかでも、賢治さんの観察力にあやかりたいと思います。
端午の節句」は、五月五日。昔は旧暦で行われたはずです。旧暦では、今年は11日。
長野県では、長い間「月遅れ」(一ヶ月遅らせる)で、行われたものですが、最近はすべて新暦になってしまいました。やっぱり先取り、先取りの商業主義に負けたのでしょう。
先ごろ3日、有名な「輪島の朝市」で、おばあさんが菖蒲と蓬を並べて商っていました。
見ている間に、二人が買っていきました。この地では「月遅れ」で行われていることを嬉しく思いました。
休耕田に大きく育っている菖蒲と蓬、我が家でもいよいよ出番です。