旧暦、水無月二十一日。台風7号が接近、大雨となりました。

yatsugatake2005-07-26

未明前から、雨が降り始めました。
朝から一日中、テレビは台風情報を流して警戒を呼びかけました。
パソコンでも、衛星画像の台風進路を追い続けました。当初の「予報円」よりは、東にずれたようで、先ずは一安心でした。午前中は、降水量もトータル11.5ミリと、まずまずでした。
午後になって、田んぼの様子を見に出かけました。2時頃から、大降りになってきました。用水はどうかと見ると、さすがに水量は普段の三分の一程度に落としてありました。休耕田は、まさに水田状態でした。
一昨日に、セリの葉にキアゲハの終齢幼虫を見たので、こんな大降りのときはどうかと探しましたが見つかりませんでした。葉の陰で、雨を凌いでいるんでしょう。
カヤツリグサの仲間が、目に止まりました。特にシペラス属は、昨日の日記に書いた「パピルス(カミガヤツリ)」と、同じ属の仲間です。
カヤツリグサは、子どもの頃から馴染みのある代表的な植物です。それは、生活に密着していた蚊帳吊り(かやつり)の名と、線香花火の花火のようにはじけて付く、花序の形の面白さだと思われます。
『牧野新日本植物図鑑』を見ると、シペラス属だけでも23種も載っています。
3種類採ったうちで、名前の見当がついたのは「アゼガヤツリ」と「ヒメクグ」でした。
画像で示したものが、「ヒメクグ」と思われたものです。何とも、面白い造形です。
さらに、他のカヤツリグサも探してみるつもりです。
さて、「カヤツリグサ」の名は、子どもの遊びに由来しています。私は、遊んだ記憶がありません。『広辞苑』に、「子供が茎を裂いて蚊帳を吊る形にするから…」のように、辞書や図鑑に説明がありますが、どうも要領を得ません。蚊帳そのものを知っている私も、理解できません。
本棚をかき回して、『伝承あそび入門』がありました。この中に思いがけなく載っていました。「〜一人は縦に一人は横にお互いの手もとまで裂ければ、四角い蚊帳が吊れます。〜上手にできると願いごとがかなうといわれるくらいですから、案外むずかしいものです。静かに慎重にやりましょう。」
二人で協力してやる遊びです。気に入りました。是非やってみます。