春の冷たい雨が降り続きました。

yatsugatake2006-03-01

お昼のテレビで、岡山県真庭市が紹介されました。
宮澤賢治を通して交流を続けている方の在所です。
ミツマタ和紙の里、版画のお寺として人気のある「毎来寺」などを楽しく視聴して、認識を新たにしました。


3月、春の季節になったということです。
旧暦では、今日は二月(如月)二日です。
世の中は、「3月3日のひな祭り(桃の節句)」の話題でもちきりです。
この時期に、桃の花が咲くはずもありません。旧暦での伝統行事だからです。
暦について、面白い作品を読みました。
浅田次郎の「西を向く侍」という短編です。
明治のはじめ、新暦への改暦についてその経緯を興味深く書いてありました。
主人公の勘十郎が天文方を待命中、詔書が出されました。
明治5年霜月二日が大晦日、翌日を明治6年1月1日とすると言うのです。
それまで親しんできた暦が何の前触れもなく改められると言うことで、街中がてんやわんやの大騒ぎです。
「改暦に踏み切れば、たった二日しかない師走分の給与も節約でき、つごう二ヶ月分の官員給与を支払わずにすみ申す…」勘十郎は反対しました。しかし時遅し、「西洋に追いつけ…」文明開化の流れはとめられませんでした。
面白いのは、子どもの頃に教えられた「大の月」と「小の月」の覚え方です。
侍の字を士と置き換え、士の字を分解すれば十一となり、見事に11月は「小の月」となります。