居間の前の簾(すだれ)を取り外しました。

yatsugatake2006-09-29

9月末、気温も上がらなくなったので簾を取り外しました。部屋が急に明るくなって、気持ちまでさわやかになりました。これからは差し込んだ日光が、部屋の中を暖めてくれることでしょう。
庭の花も、ノコンギク(野紺菊)と遅咲きのホトトギス…、すっかり秋の風情です。
片隅に、珍しい花が咲いていました。そこらを片付けていた時、袋入りの種子が見つかりました。一昨年の物なので「ダメ元」と、夏の終わりごろに撒いてみたものが時期遅れに咲いたのです。
画像の「ベニバナ(紅花)」の花です。黄赤色の花は、ご存知、紅色染料や薬用に使われます。推古天皇の時代に高麗から日本に伝わったといわれます。現在ではわずかに山形県で栽培され、県花になっています。
『牧野新日本植物図鑑』には、別名、スエツムハナ(末摘花)とクレノアイ(呉の藍)があり、末摘花は頭花の末端として花冠を抜き取るからであり、呉の藍は中国から伝来した色素をとる植物の意と、解説がありました。
広辞苑』には、①茎の末の花を摘み取って紅をつくるからいう ②『源氏物語』「末摘花」の巻の女主人公、大きな赤鼻の醜女…。『花療法』には、浄血作用の薬効がある…。
いずれにしても興味深い植物です。少しばかりなので、ドライフラワーにして楽しみます。