「かげどけしやす今日あたり…」

朝のうち、青空に箒で掃いたような雲が見えました。
冷え込んで、6時の気温が氷点下6.8度…。秋の季節を感じさせます。
画像、窓際の鉢花、アネモネ」と「プリムラ・シネンシス」がシルエットになって、絵のような美しさです。


予報では、気温が上がるというのに、おかしいな?でも、10時を回った頃から、ぐんぐん上がり始めました。北側・日陰の屋根や道路の雪も、融け始めました。
詩人・小説家の佐藤春夫は、佐久市疎開していました。
詩集『佐久の草笛』などに、当時の暮らしの様子を、方言で詠じています。
画像の本、中澤弘之:『佐久における 佐藤春夫とその周辺』、倉嶋厚:『お天気博士の 四季暦』です。
そこに紹介された四行詩を、引用します。
 大降りの後三日四日  異なお天気でごわしたが
 かげどけしやす今日あたり  春でごわすぞこれからは
農民の日常の「お天気あいさつ」をそのまま詩にしたものらしいが、日かげの雪もとけて、晴れているのにポタポタと雨だれの音がする〜 

今日は、まさにこの情景でした。

ここ連日、「乾燥注意報」が出されています。
今日は気温が上がり(午後3時に15.6度)、湿度が下がったのです。アメダスのグラフを見たら、なんと、20%を下回っています。
あわてて、「加湿器」を居間に移動してきて働かせました。
春は、乾燥にも要注意です。

今日は、旧暦、二月二日。
細い細い「二日月」に出会えるか、楽しみでした。
月の入り時刻が19:40(長野)、1時間ほど前が観望のチャンス…。
二階のベランダから、ばっちり撮ることができました。(18:41)
春のお月様の見え方、水平の船形です。
肉眼では、「地球照」も見えましたが、写真には写りませんでした。
明日の「三日月様」は、曇り空の予報で望み薄です。
明日の朝は、雪降りの予報です。冷えてきました。