「賢治を読む会」、恒例の自然探索会を楽しみました。

yatsugatake2008-04-24

4月は、「賢治を読む会」の年度始まりです。例年、佐久穂町曽原のカタクリの里」を訪れて、自然探索会をすることにしています。
今年は、春が遅いとの判断によって、昨年よりも10日ほど遅らせ計画しました。
雨降りの予報と、一番のお目当て、「カタクリの花」は?、目的地の自然はどうか?…
気がかりでした。
山への登り口・駐車場に着くと、なんとソメイヨシノ」の花が歓迎してくれました。昨年は、まだ咲いていませんでした。
3分〜5分咲きでしょうか?里では散り始めたというのに、標高が高い(800メートル)ので、これからが見ごろです。
早速、桜の花をバックに集合写真(21名)を撮りました。
目的地まで30分ほど自然探索しながら登ります。念のために傘も持ちました。
12種の植物を載せた資料冊子を参考に、チェックを入れることにしました。
まず、しばらく前に名前が特定できた「ハヤザキヒョウタンボク」、やはり、名前の通りすでにほとんどが散っていました。
同じスイカズラ科の「ミヤマウグイスカグラ」の花も、可愛らしかったです。

道中、よく眼についたものは、「チョウジザクラ」の花、「ハシリドコロです。
下向きに咲く花の内側を撮るために、同行の女性が葉を持ち上げて、手伝ってくれました。
毎年のことで特徴までも、皆さん方がしっかり覚えている花です。
夜のテレビで、中毒が起きたニュースを報じていました。油断禁物です。


お目当てのカタクリ」の花は、やはり散り始めていました。
でも、大群落の中には、見ごろのものがありました。
花弁を見事にそり返して、美しさを精一杯誇っているようでした。

それに、早くもエメラルドのような緑の実も見られました。
さすが「カタクリ」は「スプリングエフェメラル」です。花が終われば、すぐに結実です。
大群落には、芽生えたばかりの針のようなものから、小さな小さな1枚葉…、だんだん大きな1枚葉へ…。
「この葉は、4年目?それとも5年目かな?」「この葉は、7年目だと思う。来春には花をつけるよ。きっと…」「この様子だと、当分の間、安泰だね。」と、楽しい会話が弾みました。
もう一つのお目当ての「アズマイチゲ」は、曇り空なので閉じたままでした。
ヒトリシズカは芽生えたばかりで、紫色の棒のような姿…。
あとしばらくで、花が見られそうです。

そのほか、「白花エンレイソウ」「タチツボスミレ」「ヤマブキ」「ハナイカダ」「ヒゲネワチガイ」「キジムシロ」「クロモジ」、それに名前の分からない「…スミレ」など多数。
それに、「レンゲショウマ」の芽生えは、花の開花時期に、訪れてみたい気持ちになりました。
下山途中の11時半ごろ、ぽつぽつ雨があたりました。
昼食会場で、30分間ほど銀河鉄道の夜を読み合わせました。
昼食をいただいてから、最寄で2時過ぎまで懇談…。
新年度最初の会は、充実した楽しいものになり、大満足でした。