「カッコウ」が久しぶりに鳴きました。

田んぼの野草(20.5.15)

今日で、「愛鳥週間」が終わります。
「初鳴き」が12日でしたが、その後3日ほどご無沙汰…。寒い日が多く、戸惑っているのかなーと、気になっていました。
愛鳥週間の最終日に鳴いてくれて、一安心です。
田んぼに水が張られると、野鳥たちには好都合のようです。
「ツバメ」は、泥が巣材です。それに、土の中から「おけら」も這い出て、餌になるだろうし…。
子どもの頃、ツバメが、居間の天井に営巣しました。居ながらにして、ツバメの雛の育て方も観ました。
近年は、こんな悠長な営巣の様子は観られません。寂しい気がします。
ツバメが、低空飛行しているのを見ると、、「土食って、虫食って、シブーイ」という「聞きなし」を、思い出しては微笑んでしまいます。
寂しいと言えば、野草も同様です。
画像は、昨日、休耕田で撮った、田んぼの野草の群落です。一面に花を咲かせて、可愛らしく健気な感じがします。
ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)」の群落、花に近寄ってみました。なかなか、美しいものです。

先日、信濃毎日新聞夕刊のコラム「野草日記」(亀田龍吉)に、紹介されていました。一部を引用します。
〜あぜのほかに湿った空き地などにも生育し、コケのように低く地を覆うのでコケの名がつくが、ゴマノハグサ科多年草である。
〜その名は鳥が翼を広げたような花弁の形からきていると思われるが、サギというよりは日本の古典的模様の浜千鳥の千鳥に似ている。唇形花冠と呼ばれる花弁の中心には、紫花にも白花にも黄色い斑紋があり、これが虫たちに蜜のあいかを教える目印になっている。
日本の稲作文化に適応してあぜ道に根をおろしてきたムラサキサギゴケであるが、最近、除草剤の使用にともなって、急速に姿を消しつつあるようだ。これまでは定期的な草刈りが田のあぜの植生を保ってきていた。そのため、この草に限らず、田のあぜは四季折々、さまざまな野草が咲く、季節感豊かな環境であった。
(以下略)