宮沢賢治 函館セミナーに参加しました。

「麦秋」近し。

会場の「函館」は、いくらか遠い所ですが、まだ訪れたことがないので参加することにしました。
賢治さんゆかりの地のほかに、青函連絡船榎本武揚土方歳三の「函館戦争」、五稜郭石川啄木。魅力がありました。
津軽海峡線」開通20周年、新幹線が八戸までの延長、高速フェリーなどの、交通機関の発達も、腰を上げるきっかけでした。
長野新幹線から、大宮で東北新幹線「はやて」に乗り換え、集合地の「八戸」を目指しました。
途中、田んぼでは田植え作業が盛んでした。すでに、苗が根付いて緑色の田んぼも見られました。
画像は、栃木県と思われますが、麦が黄色になって麦秋近しの感じでした。
八戸で、参加者仲間と合流し、「つがる」号で青森(かつての連絡船の港)へ…。
賢治さんが、汽車に揺られて眺めたであろう車窓の景色を追体験しながら…。
青森港からは、連絡船に替わり、「高速フェリー」が就航しています。新造船「ナッチャンWorld号」の快適な船旅…。
以前の半分の所要時間は2時間でした。
画像の函館山に迎えられて、函館港に接岸しました。その形から、「臥牛山(がぎゅうざん)」とも呼ばれます。
山腹に沿って、ロープウェイが見えます。

すでに夕方近くだったので、やや変則的な日程になりました。
「賢治の詩を読むひととき」、国井しゅうめいさんの演奏と歌、函館賢治の会の島本さん、「銀河工房」の皆さん方による賢治詩の朗読、…。これですっかり、賢治の世界に入り込みました。
その後の「交流会」では、「賢治へのいざない」ということで、「賢治と浅草オペラ」について。
宮沢賢治没後50周年記念のつどい」のプログラムから、特別出演の田谷力三さんによる「歌とお話」の、ビデオ上映がありました。
貴重な映像を見ることができました。
終了後は、お待ちかねの「夜の散策・研修」です。貸切バスで、まず、函館山に登りました。
世界三大夜景とか…。まさに、息を呑む素晴らしさです。

宿泊のホテル、湾に浮かぶ「摩周丸」の係留も見えます。遠く、「五稜郭タワー」の光も…。
作品「函館港春夜光景」は、函館公園の賑やかなお花見風景です。その作品舞台に実際に立って、しばし、賢治さんの心境とその時代とを偲びました。