「ハルニレ」の葉に、「虫癭(むしこぶ)」が…。

「ハルニレ」の葉に「虫癭」

「賢治を読む会」6月例会で、佐久市立中央図書館に出かけました。
創造館の中央通路・駐車場脇に、「ハルニレ(春楡)」並木があります。
毎年この時期になると、その葉に目が向きます。木に赤い実が付いているように見えるからです。
画像、近寄って、よくよく観ると、それは「虫癭(ちゅうえい)=むしこぶ」というものであることが分かりました。


『ブリタニカ』を一部引用します。
虫こぶともいう。植物の根、茎、葉の各部の組織内に、昆虫などが産卵したり寄生したりしたために、その組織が異常に発育して瘤状になる現象。(以下略)
今度、中を分解してみようと思います。ハルニレにとっては、迷惑なものですから…。
「賢治を読む会」には、旧暦、「五月五日・端午の節句に因んでサトイモ科の「ショウブ(菖蒲)」を紹介しました。

端午の節句と「ショウブ」との関係については、次のような説明があります。
五節句のひとつ、中国では盛夏は悪月とされ、僻邪(へきじゃ)の風が生じ、これが日本に伝わって軒にショウブやヨモギを挿したり、菖蒲湯に入ったりして、邪気を払う風習が生まれた。
さうぶ湯や さうぶよりくる 乳のあたり (加舎白雄)江戸中期の俳人 信州上田の人
根元は、紫色、海老のよう…。香りがなんとも清々しいです。