雪空、寒い一日でした。

「シモバシラ(霜柱)」の氷花。(22

朝、起きると、どんより雪空…
地面は、ザクザク霜柱…。この分だと、だいぶ冷え込んだようです。氷点下4度ほどでしょうか?
画像、「シモバシラ(霜柱)」の氷花が、見事に咲きました。
強い冷え込みがくると、大きくは育ちません。もうしばらくの楽しみです。
今日は、12月Fmの放送日。

佐久平駅付近の植え込み、落葉樹はすっかり葉を落とし、ナナカマドの実もすっかりなくなってしまいました。野鳥が啄んだのでしょうか。裸木の枝には、ジョウビタキが飛び交っています。
「フユザクラ(冬桜)」と思われる花は、どうなっているかな?
意外や、ぽつぽつとが咲いています。色の濃い蕾も見えます。
寒い日が続いているのに、健気なものだと感心しました。

今日のお話は、冬の森に目立つ、「ヤドリギ(宿木)」です。

(1)「宿木(やどりぎ)」は、寄生植物の総称。
    身近には、2種が分布。駒場公園、和田森。懐古園など。
   「ホザキヤドリギ(穂咲き宿木)」 マツグミ科、落葉小低木。
   「ヤドリギ(宿木)」 ヤドリギ科、常緑小低木。
    宿主樹木は、ケヤキ、エノキ、サクラ、コナラ、
    カワヤナギ(猫柳)など。
(2)宿木類の殖え方。
    果肉が強く粘る。野鳥が実を啄み、消化されずに排泄された種子。
    ヒレンジャク(緋連雀)、キレンジャク(黄連雀)などの大好物。
    バードウォッチングの楽しみ。
近付いてきたクリスマス。
関わりのある曲、「星の界(よ)」。コンヴァース作曲、杉谷代水作詞。
         賛美歌312番「いつくしみ深き」と同じ旋律。
(3)セイヨウヤドリギは、生命力のシンボル。
西洋ヤドリギは、西洋ヒイラギとともに、太陽復活の儀式植物。
   ヒイラギの赤い実が女性を象徴し、ヤドリギの白い実が男性を象徴。
  両者の結びつきが、新しい生命の誕生を意味する。
   ケルト人の宗教的行事では、夏至冬至に、宿主の「オーク(樫)」
  から切り取り祭壇に安置。オークの再生により太陽の復活を願う。
(4)万葉集に、大伴家持の歌が一首。
   ヤドリギは、古くはホヤ、ホヨ、トビヅタと呼ばれていた。
   あしひきの 山の木末(こぬれ)のほよ取りて  
   挿頭(かざし)つらくは 千年(ちとせ) 寿(ほ)くとそ。
   越中の国守であった作者、大伴家持が、正月二日の宴で、長寿
  や平安を願う風習を詠んだものです。
   葉を落としてしまった木に,大きな毬のように茂るヤドリギ…。
   誰もが、「精霊の宿る木」と、信じたくなります。宮沢賢治は、
  洋の東西の風習を理解した上で、作品に登場させています。
   花言葉:「困難に打ち勝つ」

(5)果実酒に。材料の調達がちょっと難しいですが…。

◎ 興味深い植物です。冬の森に出かけて、探してみましょう。

帰宅すると、頭が重く体調がよくありません。
急かされて熱を測ったら6度7分。平熱より1度は高い…。
早く治さないと…。

お天気が変わりそうです。
十一月十一日」のお月さまは、雲に覆われてしまいました。
(17:37)