今朝の空には、斑の薄雲が広がって、月も星も見えません。
お天気が変わる兆しでしょうか…。
アメダス、最低気温は氷点下1.7度(6:45)、午後には晴れる予報です。
確かに、葉を落とした木々に、「宿木(やどりぎ)」が目につく季節です。
お昼前に、郷社・「若宮神社」に、5分ほど自転車を走らせました。
昨年のこと、このお宮の境内で、多数の「宿木」の存在を知ったからです。
しかも、「穂咲き宿木」と「西洋宿木・亜種」の2種類が、1本の欅の大木に観られるのです。
今月のFm放送で話すため、バッチリ、写真撮りもしてきました。
画面上部、梢に黄色く見える球(たま)が、「穂咲き宿木」で、黄色の果実が目立ちます。
画面中央部分に、緑色っぽく見える球(たま)、「西洋宿木・亜種」で、黄緑色の葉が着いています。
若い頃から、「宿木」は観察していますが、近年、「穂咲き宿木」が増え、「西洋宿木」は、数を減らしているように感じています。
素人の観察では、分布が逆転しているように…。
別の木にも、両種の宿木が観られたので、望遠レンズで撮りました。
観比べてみてください、画面中央が「西洋宿木・亜種」で、右上が「穂咲き宿木」です。
『花おりおり』(湯浅浩史)を開いてみました。
多くの植物図鑑には、この宿木(西洋宿木・亜種)が載っていますが、実物には、なかなか出会えない現状なのです。
大方の皆さんは、「宿木」と言えばこの宿木…、と、理解していると思います。
ボランティア活動している岩村田城址でも、「穂咲き宿木」だけしか観られません。
『宮澤賢治語彙辞典』の「やどりぎ」を一部引用します。
〜漢名は冬青。他の樹木(広葉樹)に寄生するヤドリギ科の常緑低木で各地に自生する。(中略)ヨーロッパでは古くから魔よけの木とされ、クリスマスには実のついた枝を飾る。童話に、「四本の栗が立ってゐて、その一本の梢には黄金(きん)色をした、やどり木の立派なまりがついてゐました」など、登場しています。(後略)
この、「やどりぎ」は、常緑低木とあることから、「西洋宿木・亜種」と思われます。
「宿木」の種の、全国的な分布や変遷について、植物図鑑やネット上に、詳しい記載が見当たりません。
郷社・「若宮神社」に観られる、2種類の「宿木」について、これからも興味をもって、観察していきます。
アメダス、最高気温は11.2度(13:33) 。
午後は雲が広がり、日照が少なく体感温度が下がり、寒い一日でした。