秋空、秋風、秋の気配が漂いました。

結実した「ホウキグサ」。(23.8.

秋の虫の頃になり、夜間はエンマコオロギが…、ツヅレサセコオロギは、朝になってもしばらくは鳴いていました。
今日も日が差し始めると、ミンミンゼミが去り行く夏を惜しんで鳴き交わしています。
テレビ画面に、佐久市最高気温は、25度(マイナス1度)と表示されました。この気温は、まさに秋の到来です。
画像、「ホウキグサ」が結実し、秋風に揺れています。

左の2本はアカザ(藜)です。藜の杖にする積もりです。
ホウキグサ(箒草)」は、アカザ(藜)科の一年草。中央・西アジアの原産で、中国を経て古く日本に渡来。高さ約1m。茎は赤色を帯び細かく分枝。夏、穂状に黄緑色の小花を開く。茎を乾かして草箒を作る。果実は食用(「とんぶり」と呼ばれる。)、強壮・利尿薬とする。観賞用にも栽培。ホウキギ、ハハキギ。と『広辞苑』にあります。
宮澤賢治は、学名・属名の「コキア」の名で、花壇設計に使っています。
夏の黄緑色の葉、秋の紅葉は見事で、確かに観賞価値があります。
本日付け、読売新聞のコラム「四季」に、「園原の帚木」、ひたち海浜公園のほうきぐさ」(写真)が紹介されました。一部を引用します。
園原や伏屋に生ふる帚木の有りとて行けど逢はぬ君かな 坂上是則
「園原の伏屋」は信濃にあったという土地の名。そこに生える帚木は遠くからは見えるが、近づけば消えてしまう幻の草。(以下略)
長野県下伊那郡阿智村園原の地は、「尋ねまほしきそ園原や…」と、県歌「信濃の国に詠まれている名所です。
9月末に出かけるので、事前勉強になりました。
ウィキペディアなどの辞書の「帚木」を一部を引用します。
1、ホウキギ(帚木):アカザ科の植物。茎は干して箒にし、実はとんぶりと呼んで食用とする。別名、ホウキグサ、コキア。
2、帚木(ははきぎ):信濃国園原伏屋にあるヒノキの木。後述。
3、帚木(源氏物語)(ははきぎ):『源氏物語』五十四帖の巻の一つ。第2帖。貴人たちの女性談義「雨夜の品定め」があることで知られる。〜また、ははきぎの「はは」が「母」に通うことから、まだ見ぬ母の喩えにも使われた。
帚木の名を伝える檜の木は現存し、長野県阿智村園原の月見堂(伝教大師最澄が立てた広拯院の跡地と考えられている)の裏手に根元の幹のみが残っている。