「炭焼き」を見学しました。

諏訪湖、「御神渡り」出現。(25.1.22)

今朝は冷え込みが緩み、どんより曇り空…、一番寒いはずの寒中には、珍しいお天気です。予想最高気温は、2度(マイナス2度)です。
今朝の新聞には、諏訪湖御神渡り、「神様の通り道2年連続」の見出しが躍っています。
画像、「御神渡り」に関する、昨夜のテレビ画面です。


22日の最低気温は氷点下0.6度。午前7時前から同市渋沖の諏訪湖の氷上に宮坂宮司と氏子総代が出て亀裂を確認した。
 25日の拝観式で御神渡りの筋を認定し、神社に伝わる古い記録と照合して今年の世情や農作物の作柄を占う。

昨年の「御神渡り」は、一日で消えてしまったので、今年はできるだけ長く、続いてほしいです。

「炭焼き」を自分の目で見たいと、ずっと思っていました。昨日、ついにそのチャンスが訪れました。
高校の同級生が、「炭出し」の様子を見せてくれるというので、出掛けました。
山道には、先日の雪が通行を妨げています。乗せてもらった大型の四輪駆動車でも大変でした。
里山とは言え、標高900mほどだそうです。
十数分で到着した、炭焼きの現場は大型のビニールハウス…、イメージとはまるで違い、度肝を抜かれました。
入り口には電動の薪割り機が置かれ、材料の、「コナラ(小楢)」原木が積まれ、一番奥に「炭焼き釜」が据えられています。

おどろいたこといに、ハウスの中にもう一つのハウスがあり、囲炉裏も設けられ、休憩や寝泊まりができるようになっています。

「炭焼き」は、4日で1サイクル。
見せてもらった「炭焼き」の作業は4日目、真っ赤に焼けた炭の「炭出し」です。
そのタイミングは経験によるもので、機械化できるものではないそうです。
全体が山吹色に輝き、紫色の炎が消えるまでの状況を注意深く見守り、じっくり待ちます。

その熱さは1000度、尋常のものではありません。
防熱のための工夫で、腕にはジーパン脚部分の布をかぶせています。離れている所に立っていても熱く、これは赤外線の威力です。
取り出す際に、キンキンと金属音が響きます。
径1センチほどの細い炭が、全く折れないで掻き出されてきます。実に不思議な光景でした。
いわゆる「堅炭(かたずみ)」だからです。まさに、芸術品と言えます。
有名な「備長炭びんちょうたん)」に負けない品質を目指して、頑張っているのだそうです。

4回に分けて出し、その度に丁寧に砂をかぶせます。
このまま、翌朝まで置きます。
そして、竃に熱さが残るうちに、次のサイクルが始まります。最初は、材料の立て込みです。
早朝、自家発電の電燈のもとの作業です。
細い材の順に奥に入れるのは、火の通り具合からとか…、なるほどと感心しました。
作業が終わったのは、4時半頃になりました。
雪の山道を、そろりそろりと下りてきました。

お土産にいただいた「堅炭・芸術品」、玄関に飾りました。
細い細い「堅炭」は、鹿の角のイメージです。
飾って楽しむほかに、悪臭や湿気を吸収する働きにも、期待しています。
作業のご苦労を思いながら、興味深い見学をさせていただき、感謝しています。


アメダス、最低気温は氷点下2.7度(6~7時)、最高気温は2.8度(15時)。
午後から曇って、お月さまも見えません。
今夜半から、また雪降りが心配です。