うっすら、粉雪。春のような陽気になりました。

軽トラシートの上の、粉雪。(25.1.24)(

雪降りが心配で、6時にアラームをかけて目覚めました。
先ずラジオをつけると、積雪の情報は聞かれません。雨降りは聞かれましたが…。これで、一安心です。気象予報士が、「冬将軍、今夜ノックし、長く居る(居座る)」と、まとめました。つまりは、今夜あたり寒冷前線が通過して、冬型の寒い天気が続く…ということです。日本海側では豪雪も…とのことです。
外に出ると、うっすらと雪化粧しているだけです。昨夜、就寝時に降り始め、その後は降り続かなかったようです。
画像、軽トラシートに積もった粉雪は、息を吹きかけるとふわっと飛び散りました。(8:44)
雪の結晶が、朝日にキラキラと反射しています。美しいです。

庭に積もった雪にも朝日が当たり、小規模ながら幻想的な雪景色になっています。

朝の最低気温は、氷点下4.2度(7時)、予想最高気温が5度(プラス2度)と、ずいぶん暖かくなる予報です。
明日からは寒くなるというので、洗濯をして干しました。
もう一つ、名案が…。「繭玉」を薄切りして笊に広げ乾かしました。そう、「かき餅」の材料にするためです。

予報通り、暖かくなってきたので、外仕事を始めました。
先ず、「古紙出し」の準備で、古新聞や段ボールをまとめました。
次に、段ボールに入れ放しの資料の整理に手をつけました。
今年こそは、今年こそは…と、十数年も経ちました。整理し始めると、つい目を通してしまいます。なかなか能率が上がりません。どうも悪い癖です。
以前、文集に書いた「雪あれこれ」が目につきました。今日の積雪に合わせ、引用します。
この冬八四の雪はすごい。三八豪雪とか五六豪雪の年にも劣らないようだ。こんな雪であっても、子どもたちにとって、雪は不思議な魅力を持っているようだ。大人にとっては、季節感と昔を懐かし郷愁のようなものだろうか。雪にまつわる思い出は数々あります。
その一 不思議な雪遊び(記載略)
その二 雪にまつわる宝物(記載略)
その三 スキー(記載略)
その四 豪雪の地、飯山(記載略)
その五 天から送られた手紙
「雪は天から送られた手紙である」という有名な言葉を残した中谷宇吉郎の名前を忘れることはできない。
雪の異名として「むつの花(六花)という言葉が使われたように、雪の結晶が六方対称の美しい形をしていることは昔から気づかれていた。有名な天文学者ケプラーは、『新年の贈り物 六角の雪』を出版したが、なぜ六角なのかの答えには到らず、「神の創造物だから」と言っている。この本の中で彼は、水分子の配列に着眼したことが注目に値すると言う。また、デカルトは雪の結晶をスケッチして出版した。アメリカのベントレーは、雪の結晶の顕微鏡写真を五千四百枚も撮ったが、学会で認められなかったと言う。論文の中で「そのすぐれた精巧なデザインから個々の結晶の生い立ちと、雲の中を旅してくる間に受けたさまざまな変化について、多くのことを学ぶことができる。かつて生涯の歴史が、これ以上に優美な象形文字で書きつづられたものがあったろうか。それを解読しようと試みることは、なんと魅力的な仕事だろうか。」
この本を手にした中谷宇吉郎が、雪の結晶に取りつかれ実験室内で人工的に雪の結晶をつくる研究から、氷の単結晶の物性的研究へと歩んだのだと言う。
人工雪をつくる際には数々の工夫がされた。結晶の芯として、ごく細いウサギの腹毛を十分に乾燥させた物を使い、彼は、自然界に見られる雪や霜の結晶のほとんどすべてをつくりだすことに成功したと言う。結晶形という「暗号」を解読して、上空の温度、湿り具合(過飽和度)を推定する基礎を与えたのが、人工雪実験の結果をまとめられた「中谷ダイヤグラム」である。
(図・解説 記載略)
詩人の心をもって雪の美しさにひかれ、科学者の目をもってその正体を見きわめようとした人と業績に、全く頭が下がるばかりです。
「ゆき」の語源は明らかではないが、「ゆは斎(ゆ)、きは潔白(き)の羲」とか、人間にとって関わりの大きい自然現象だと思われます。
夜になって、空にはうすい雲が出始めました。
師走十三日」のお月さまが、雲を透かしてほんのりと輝きました。イチイ(一位)の枝の先に見えました。(17:44)


テレビ画面、です。

明日は、冬将軍がやって来て、冬型のお天気…。
長く居座るという予報なので、寒さが続きます。
大寒」のまっただ中、いよいよ「寒さの底」になりそうです。