「佐久の季節便り」内陸・佐久地方に、予報通り「上雪(かみゆき)」が…。

昨夜、就寝時には、小雪がチラチラしていました。

朝の5時、積雪を心配しながら目覚め、ラジオを点けると「マイあさ便り」…。

神奈川県鎌倉市からは、かなりの雨降り…、伊勢原、平塚、網代…の場所に関わる内容のお話でした。

南岸低気圧の雨雲は、神奈川県の太平洋側では、雪にはならず雨のようです。

 

5時半少し前、耳を澄ますと、裏の道路から新聞配達のバイク音が…。

新聞を取りに出ると、雪明りがして小雪がチラチラ、積雪は1センチほどです。

部屋で、雨具レーダー画像を見ると、わずかに佐久市辺りにもかかっています。

冬型の豪雪地・長野県北部地方には、雪雲がかかっていません。

長野県中・南部の内陸では気温が低く、予報どおり雪になったというわけです。

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今回の「南岸低気圧」は、予想より陸地から離れて海側を進んだようです。

今回は、「ドカ雪」にならず、積雪も少なくセーフでした。

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太平洋側を進む、いわゆる南岸低気圧」が寒冷の内陸・山際地域に雪を降らせるというわけです。

このような雪の降り方を、昔から「上雪(かみゆき)」と呼んで、北部の「季節風による豪雪」と区別しています。

アメダス、最低気温は氷点下0.9度(8:08)、天気の回復はやや遅れる…予報です。

 

朝になり、外に出て見ると、春のような淡雪が、辺りを覆っています。

ジンチョウゲ沈丁花)」の常緑の葉に、わずかに雪の綿帽子を被っています。

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折しも、今日は「大学入試センター試験」の日。

この時期になると、倉嶋厚:『花の季節ノート』「受験花」を思い出します。

一部を引用します。

 ジンチョウゲのつぼみは一月の初めには、淡い冬の光を浴びて今にも咲きそうなふくらみを見せますが。その姿ほどには早く開かず、二月下旬頃にある日突然、甘い香りが街々に漂い始めます。(中略)

「図書館の前に沈丁咲くころは恋も受験も苦しかりにき」…。これは東京・三田の慶応義塾の図書館わきの丘にある歌碑に刻まれている吉野秀雄の歌です。(以下略)

 

日付けが替わってから出た(0:14 長野)、「十二月二十三日」のお月さま・「上弦」の月は、完全に雲に隠れてしまいました。

月の出時刻が真夜中にもなり、なかなか大変だったと思われます。

従って女性などは、50分ほど早い前夜・「二十二夜の月待」を行う場合があるとか…。

とにかく「二十三夜待」は、昔は集落ごとの講・民間信仰として行われていたようです。

近くにも、月神尊」・石碑(二十三夜溝中)が建てられています。

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『石仏と道祖神』によると、長野県内にも、石碑・石像が数多く残っています。

<月>の会で、現地を訪れて往時の人々の信仰心を偲びたいと思います。

 

アメダス、最高気温は2,3度(14:00)、日照が無く底冷えの一日でした。

東京都心でも、雪が降ったとか、天気の回復が遅れました。