手作り「凍み豆腐」ができました。

テレビ画面、「大荒れ」の予報。(25.1.

どんより雪雲に覆われて、予報通り「冬型の天気」になりました。アメダス、今朝の最低気温は、氷点下4.4度。季節風が吹き通し、早朝からほとんど変わりません。さほどの低温ではありませんが、日中は日差しがなく、予想最高気温は氷点下2度…、真冬日になりそうです。
画像、テレビの気象情報は、強い冬型気圧・大荒れの天気を予報しています。
北陸から東北、北海道にかけて、大雪の予報です。


冷え込みを利用して、佐久市矢島地区では古くから「凍み豆腐」が作られます。
産直店で、求めてきました。
昔は我が家にも、生産者が自転車につけて売りにきました。
見慣れた物は、藁で結わえて吊るす「連(れん)」になっていました。
今でも、馴染みの家には届けているようです。子どもの頃、毎日のように、凍み豆腐入りみそ汁をいただきました。
栄養豊富で滑らかな味は、母の愛情がこもり、嬉しく懐かしい思い出です。
面白いことを思いつきました。この寒さならできるはず…、手作り凍み豆腐に挑戦してみようというわけです。
冷蔵庫に、ミニの「木綿豆腐」がありました。実験には、ちょうどいいです。
しかし、このままでは水分が多すぎます。重しをして水分を抜くと、ほどよい堅さになりました。
8等分して皿に並べ、外に出しました。

凍み豆腐作りの実験は、初めてのことです。
ずっと昔に子どもを連れて、茅野の寒天工場を見学したとき、「生寒天」をお土産にいただきました。翌朝、「寒天」は凍って、何日かするうちに、「白い寒天」が出来上がりました。今でも、その光景がまぶたに浮かびます。
さて、今回の「凍み豆腐」は…?。
期待通り、カチカチに凍った飴色の「凍み豆腐」を見ることができました。

冷凍庫にしまいました。味見はまだですが、本職が作ったものと異なるはずはありません。楽しみです。
フリーズドドライ方式で、水分を完全に抜けば、保存が利きます。
でも、凍ったまま切って入れたみそ汁が、一番のお気に入りです。
ネット検索すると、「矢島凍み豆腐の由来」が出ていました。一部、引用します。
むかし、武田信玄上杉謙信を攻めるために、はるばる甲州から兵を率いてやって来て、矢島の西方にある虚空蔵山の頂で宿営をした。ここは、信州から甲州に戦況を知らせるのろしを上げる場所としていた。
信玄が宿営したとき、矢島城主の矢島某氏が、大将の食膳豆腐を出したところ、ちょうど寒中であったので、豆腐はすっかり凍っていた。信玄は、この凍った豆腐が美味であると褒めて、これを薄く切って凍らしたら良いだろうと奨励された。
矢島の凍み豆腐は、柔らかな舌触りで大豆のうまみがあり、今では県内外から注文が寄せられ、期間と地域が限られるファンの多い逸品です。

今日は、日差しがなく小雪が舞う「真冬日…。
最高気温は氷点下1.2度(13時)。「冷蔵庫」ではなく、「冷凍庫」に入っている一日でした。
「師走十五日」のお月さまが、雲を通して見えました。(18:24)

「望(満月)」は、明日の「十六日」(13:18)です。