「賢治を読む会」、12月例会でした。

震災2年9ヶ月、「命の日」防災授業。

急速に発達した二つの低気圧が去り、冬晴れの朝を迎えました。
地面は強い霜に覆われて、まさに冬本番です。
アメダス最低気温は、氷点下3.8度(6:40)でした。
今日は、大震災から2年9ヶ月の日。
テレビニュースで、岩手県田老第三小学校の「命の日」防災授業が放映されました。
宮沢賢治の「雨ニモマケズ…」に学ぶというものでした。

しばらく前の新聞記事から、一部を引用します。
先月26日、ケネディー大使が「奇跡の一本松」を視察して、記者団に「一本松を見て宮沢賢治の『雨ニモマケズ』の詩を思い浮かべ、被災地の人が持つ忍耐と勇気を心に刻んだ」と語った。
「賢治を読む会」の12月例会でした。
先日のアイソン彗星消滅から、彗星について話題にしました。
会員の坪根さんが撮影し、佐久ケーブルテレビで放映したアイソン彗星です。

彗星は、宮沢賢治童話「双子の星」に登場します。

ギイギイギイフウ」と青白い光をはく「空のくじら」とされ、挿絵にも描かれています。
興味深いものは、ハレー彗星です。1910年5月に現れましたが、賢治はハレー彗星についてひとこともふれず、弟の清六さんも、ハレー彗星について兄から一度も聞いていないという証言をされているから、賢治がハレー彗星を目にしなかったことは明らかであろう。
賢治の親友、保坂嘉内は山梨県韮崎で、巨大なハレー彗星を描いています。
絵に、文を添えています。
銀漢ヲ行ク彗星ハ 夜行列車ノ様ニニテ 遥カ虚空ニ消ヱニケリ
後に、「銀河鉄道の夜」のモチーフになった…と、嘉内の関係者たちは考えているそうです。
テキスト、「鳥箱先生とフウねずみ」を輪読しました。
鳥箱先生が「ひよどり」を閉じ込めて餌もやらずに、死なせてしまいました。
最後の叙述…。猫大将は、「ハッハッハ、先生もだめだし、生徒も悪い。先生はいつでも、もっともらしいうそばかり云ってゐる。生徒は志がどうもけしつぶより小さい。これではもうとても国家の前途が思ひやられる。と云ひました。
大正十年頃、賢治は稗貫農学校の教師でしたが、強烈な教育批判をテーマにした作品は興味深いものでした。
鳥箱先生、最初の教え子が、あの人間をも恐れない横暴な「ヒヨドリ」でした。
帰宅すると、「ヒヨドリ」が、「ウメモドキ(梅擬)」の赤い実を狙っていました。
 

雲行きが怪しい空の雲間に「霜月九日」のお月さまがかかりました。(16:37)

暗くなって、お月さまが明るく輝きました。(17:08)

アメダス、最高気温は8.6度(14:20)、日差しが弱く、雪雲に覆われて底冷えのする一日でした。
明日の予報で、佐久市にも雪だるまマークが出ました。

いよいよ雪降りを覚悟しなければなりません。