小学校の卒業式に参列して…。

種まきの準備。(28.3.16)

廊下のガスヒーターが4度、アメダス、最低気温は氷点下6.6度(5:40)。
3月半ばにしては厳しい冷え込み、でも、日中は春の陽気に…。
今日は、岩村田小学校の卒業証書授与式(卒業式)に参列します。
不思議ですね、朝から自分のことのように気持ちが高ぶります。
学校まで5分ほど、敢えて通学路ではない裏道を歩いて行くと、道無き道には雪が残り、招魂社のわきからは、「白銀の浅間」が迫りました。
卒業生は99名、卒業証書は、校長先生から名前を呼ばれて直接手渡されました。
以前の卒業式とは、式の進行も、卒業生の態度もずいぶん変わってきています。
感傷的な涙は見られず、緊張の中にも晴れやかな雰囲気が感じられます。
卒業式の歌にも、人生の節目としての希望、心情が歌い込まれています。

校歌は、式の最後に参列者全員で歌い、卒業を祝福し合いました。
作詞は、佐久市出身、「ムーミンを日本に連れてきた人」・山室静です。
学校文集『楓14号』巻頭言、「わたしたちの学び舎」学校長 小林正人
一部を引用します。
「すばらしいなぼくらの学校、わたしたちの学び舎」ではじまる私たちの校歌は、昭和三十三年秋、創立七十周年の記念事業のひとつとして、山室静先生作詞、中田喜直先生作曲で、できあがりました。(中略)
 十一年前、校舎は上の城に新築移転をしました。校歌のことばひとつひとつが命を持って輝きはじめました。それは、新しい岩小のすがたと 行くてを うたいあげてあますところがありません。改めて、母校岩村田小学校を 子どもたちを 心から愛される山室先生のお心の深さに感激するとともに、そのすばらしさが胸にひびいてまいります。
 昨年九月、全県の小学校長に来賓をあわせた五百余名が 私たちの学校で会を開きました。初めて岩小を訪れた参会者たちは、口を極めて学校のたたずまいと 美しい自然をほめたたえました。(以下略)
若者に幸あれ…」と、自分にとっても心温まる幸せな時間でした。
午後、軽トラを走らせました。
乗った途端に、ラジオで小耳に挟んだのはコメンスメント、「卒業式」のことで、卒業後まで表す言葉だというのです。
うろ覚えでしたが、帰宅後すぐに電子辞書で調べました。

なるほど、そういうことか。
この言葉の意味は、「始まり」で、「終わり」ではないのです。
「卒業」は、転じて、新たな出発(たびだち)・門出(かどで)と、解釈できます。
実際に、卒業生たちは、中学生の制服を着ていましたから、納得です。
今時の卒業式には、感傷の涙は出ないわけです。
雪が残る春花壇に、斜めから夕日が差しています。

夕闇の空高く、「如月八日」・上弦のお月さまが明るく光りました。(18:14)

予報通り、日中は気温が上がりました。
アメダス、最高気温は10.6度(13:00)、ぐんと春めきました。