雲を透かして、「臘月(ろうげつ)」の「三日月さま」が…。

「ロウバイ(臘梅)」の蕾。

ラジオの気象予報士が、「佐久地方に濃霧注意報」を告げました。
関東甲信越地域内では、佐久地方は霧が多い特別な土地柄です。
アメダス、最低気温は氷点下0.7度(0:12)、辛うじて氷点下…。
金曜日、今日は「雑瓶」の回収日、裏道にバリバリの氷が張っています。

薄氷を踏みながらその響きを楽しんだ、子どもの頃が懐かしい…。
新聞を開くと、郷土力士・「御嶽海」の大活躍が…。
それにしても、白鵬稀勢の里は残念…。

一昨日の読売新聞・「編集手帳」に、佐久市ゆかりの山室静さんが…。
『佐久の先人』に、そのお一人として、アンデルセンムーミンを日本に紹介した詩人」と紹介されています。

編集手帳」から、一部を引用します。
昭和の半ば、ムーミンを日本に紹介した北欧文学者、山室静さんの文章を読み直してみた。作者トーベ・ヤンソンについて翻訳本のあとがきに書いている、♦〈フィンランド生まれであっても、民族的にはスウェーデン人の系統です…スウェーデン語を使って育ち、少女時代をすぎると、スウェーデンにいって教育を受けました〉(『楽しいムーミン一家青い鳥文庫)♦読者の子供たちを戸惑わせないためか、山室さんは北欧の歴史にも触れる。フィンランドは強大な隣国スウェーデンの支配を300年あまりも受けたため、政治や文化に影響が残るのだと♦大学入試センター試験・地理Bでムーミンの舞台がフィンランドであることを前提とした問題が出た。原作に地域の記述はないという。ヤンソンさんも山室さんもすでに鬼籍の人だが、この設問をどう思うだろうと考えずにはいられない。A国人が書けば、むろん舞台もA国…そんな思い込みが出題者になかったかどうか(以下略)
別のページ、ムーミン設問 「支障はない」 大学入試センター一部を引用します。
 ムーミンフィンランド人作家の原作だが、スウェーデン語で書かれ、舞台がどこの国かは明確にされていない。
 同センターは「(問題は)与えられた絵、言語などの情報からフィンランドに関連するものを判断できるかを問うている。ムーミンの絵の背景から低く平らで森林と湖沼が広がるフィンランドが類推される」などと説明している。
近くの岩村田小学校の校歌は山室静さんの作詞、佐久市立図書館には、「山室文庫」があり、寄贈本が並んでいます。
山室さんの著作にも、佐久市民として誇りをもって、親しんでいきたいです。
午後になって雲が出てきました。
今夕、三日月さまに出会えるかどうか、心配です。
日の入り時刻16:50(長野)、月の入り時刻18:56(長野)、その差は約3時間あり、観望条件は十分です。
日の入り後、1時間たった18時ごろが最適…、外に出ました。
薄雲を透かし、「臘月三日」(月齢2.0)の細いお月さまに出会えました。(18:00)

アメダス、最高気温は5.4度(14:08)、春めいた一日でした。