「月暦」正月十九日。今夜は、寝待月(臥待月)、すばらしいお月様に

yatsugatake2005-02-27

春めいてくると、空はぼんやりと薄い雲がかかったようになります。
24日の「望」(満月)の夜が曇ってしまって、三晩もお月様と出会えませんでした。
今夜は、「寝待月」で、民間信仰の「十九夜さま」の夜です。
「明日の暦」に、月の出時刻が20:40と、書かれていたので、1時間後の21;40に
外に出てみたら、見事なお月様が姿を見せていました。しかも、隣に、月明かりに負けずに輝くお星さままで従えて。調べてみると、木星(−2.3等級)でした。
『星空ガイド』2月の天文現象の解説に、「23:35月が木星の南1′09″2を通る。
オーストラリアでは、木星食」とありました。デジカメ画像にも出来て、ラッキーでした。
ここまできたら、再接近時刻にもう一度カメラを向けて撮ってみましょう。
2時間程の間に移動した距離が確かめられたら、愉快で面白いのだが…。
結果は、互いの距離が先ほどより遠ざかっていました。
近づくと、予想して期待していたのに。なぜ?不思議です。
「十九夜」について、『佐久市志民俗編』に記述がありました。引用します。
古い成立の<むら>で、「十九夜塔」・「十九夜供養塔」・「如意輪大士」「如意輪観世音」と刻まれた石碑の建立されていない<むら>はまずないといってよい。それほど十九夜信仰は各地にあまねく浸透していた。
いうまでもなくこの信仰は、女人の守りである如意輪観音をまつったものである。
(以下略)
集落によっては今なお行われていて、地域のコミュニケーションのよい機会と思われます。