旧暦「月暦」如月二十八日。春本番、急に気温が高くなりました。

yatsugatake2005-04-06

春の空は、雲は無く一面が白っぽく見えます。これが「春霞」というのでしょうか。
広辞苑には、「微細な水滴が空中に浮遊するため、空がぼんやりして遠方がはっきりと見えない現象。〜」と、説明があります。
この状態では、細いお月様が見えるはずはありません。見上げるとまぶしくて、すぐあきらめました。
珍しく今朝は、浅間山が噴煙を上げていませんでした。しばらくして、少し上げましたが…
噴火の前兆でなければいいんだが…と冗談を言ったほどでした。
草木の様子はどうだろうかと、春風につられて公園に出かけて観察しました。
柳が全体黄緑がかってきました。啄木の短歌、「やはらかに柳あをめる北上の岸辺目に見ゆ泣けとごとくに」が自然に口をついて出てきました。
春先に咲くという「ハルニレの花」はどうかと見ると、枝先に小さな丸い塊が着いているのが見えました。近づいてよく見ると、確かに花が咲いていました。全体がチョコレート色の、まるで地味な姿、花ともいえないような花でした。日本列島、サクラの開花・お花見の話題の中、植物のしたたかな生活に感心してしまいます。
これから形が面白い果実、翼果を見るのも楽しみです。