旧暦「月暦」如月三十日。花まつり、潅仏会。今日は、まさに花曇の一

yatsugatake2005-04-08

朝、寝床の中で野鳥の元気な鳴き声が耳に入りました。ツグミカワラヒワです。
起き出して、北の窓を開けると、「グェーイ」と、オナガの群れが枝渡りをしています。
強い風を避けているのか、頭を風上へ向けたり、茂ったヒバの葉の間に潜り込んだりしています。数えてみると、20羽以上もいるようです。オナガの集団行動は、いつ見ても不思議です。そして、営巣場所はどうなっているんでしょうか?
日中は春本番の暖かさで、草木の花がいっせいに咲き出しました。スプリングエフェメラルの代表、カタクリをはじめエンレイソウ、エンゴサク…。
ヒヤシンスも色とりどりが咲きそろい、強い香りが辺りに漂って、むせ返るほどです。
さて、今日で旧暦二月・如月が終わります。
この一ヶ月は、俗称?「着る+更に+着る」の文字どおり、人間にとっては寒い日が多かったと思います。ところで、植物は着物を着ることもなく、貯めこんだ積算温度を使って一気に成長を始めています。
広辞苑には、「生更ぎ」の意味で、草木の更生することをいう。着物をさらに重ね着る意とするのは誤り。と、説明しています。成程なと思いました。
明日は、旧暦「月暦」弥生朔日です。弥生は、イヤオヒの転。草木弥が上に生い出ずるの意と、別の資料にありました。
これからのひと月は、草木が一気に成長するというわけです。
今日は、「花まつり」・「潅仏会」。釈尊の降誕を祝して行う法会。民間の行事にまで広まったはずですが、近頃はすっかり忘れられてしまいました。ちょっとさびしい気がします。
なお本日、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世の葬儀が、世界中の注目・関心のもと、バチカンのサンピエトロ広場で執り行われました。